【横浜F・マリノスの開幕戦・予想布陣】レギュラーは不確定、完成度では川崎が上か。打ち合いに勝機を見出したい

2021年02月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

3バックの本格導入が現実味

横浜F・マリノスの開幕戦予想フォーメーション。

[J1リーグ開幕節]川崎-横浜/2月26日(金)/18:00/等々力陸上競技場

 今季、横浜はプレシーズンのほとんどを3バックで過ごしてきた。5試合実施した練習試合も公開された3試合は新布陣で戦っており、3バックの本格導入が現実味を帯びてきた。
 
 最終ラインは中央にビルドアップ能力に長ける畠中槙之輔、左に抜群のスプリント能力を誇るチアゴ・マルチンス、そして右には大分から加入した東京五輪世代DF岩田智輝。キャンプ中はこの3選手が主力としてほぼ固定されていた。全体のバランスを含めた連係面はこれからの課題だが、個々の能力とポジション適性に不安はない。
 
 3バック成否の鍵を握るのはむしろ中盤の構成だろう。

 2年連続2桁得点を挙げているマルコス・ジュニオールをトップ下に置いた場合、中盤をワンボランチにして戦うことになる。1次キャンプ序盤に負傷した喜田拓也は開幕に間に合わない公算が高く、そのときは扇原貴宏が順当に先発に名を連ねるはず。ダブルボランチとは異なるバランスを求められる役割に試行錯誤しつつも、バランスの最適解を見つけられるか。
 
 そしてレオ・セアラが来日できていない前線だが、2次キャンプ途中に期待の新助っ人エウベルが負傷してしまった。ポステコグルー監督は「間に合わないかなというところ」と欠場を示唆しており、確定しているのは右ウイングの仲川輝人のみ。ストライカーポジションと左ウイングの人選には指揮官も頭を悩ませているはずだ。
 
 昨季の起用法に当てはめると、中央にオナイウ阿道、左に前田大然を起用するのが自然か。ただし前田はプレシーズンの大半をセンターFWでプレーしてきた経緯があり、仮に前田を中央に置いた場合は左ウイングが空席となる。ヴァンフォーレ甲府との練習試合で得点を決めた高卒ルーキーの樺山諒乃介にいきなり大きなチャンスが巡ってくるかもしれない。

 いくつかのセクションでレギュラーが定まらず、全体の完成度も川崎に及ばないのが現実か。ただし横浜は過去にしばしば下馬評を覆してきた爆発力を持っている。打ち合う展開に勝機を見出したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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