新シーズンの開幕を前に、ファン垂涎の"マッチアップ"が実現した。

　２月27日に開幕戦を戦う、北海道コンサドーレ札幌と横浜FCはオンライン上で直前会見を行ない、両チームの代表として、小野伸二と中村俊輔が顔を合わせた。

　今オフFC琉球から札幌へ復帰した小野は、「最初のうちは監督不在でしたが、一人ひとりがそういうものを感じさせないようにトレーニングに励んで、良い開幕を迎えられると思います。練習試合でもチームが良いパフォーマンスを見せて、大きな怪我もなく、ミシャさんも帰ってきて、団結力もさらに上がってきたと思います」と１年半ぶりの古巣での開幕に胸を躍らせる。

　対する横浜FCで今季から10番を背負う中村は、「去年の形、ビルドアップから作っていくことにプラスして、今年はFWに４人も良い選手が入ってきた。それをどう活かせるか。良い感じでここまで来ている。昨年はボールを回していたところでも今年は早く前線に入れることもできる。細かいところはリーグが始まってからという部分もありますが、選手の競争もあり、誰が出ても遜色なくやれると思います」とチームのJ１定着に手応えを語った。

　同世代で日本代表でも中心選手として活躍してきた二人は、再びJ１の舞台で対戦できる感想を聞かれると、「またそういう舞台で戦えるとは思っていなかった。（自身の）足首の状態も良いですし、遠征のメンバーに選ばれれば。伸二とやれるのも楽しみです」（中村）、「開幕カードでお互い18人のメンバーに入ることを目標にやっていると思います。そのなかで同じピッチ上に立てたら最高だと思います」（小野）と返した。
 

　海外でのプレー経験の長い両者。中村は「昔からの話をすればいっぱいあるけど、今はやめておきます。対戦相手としてもそんなにないし、味方同士としてもそんなに。さらにこういう年齢がいってからこうしてJ１で戦えるというのは、お互い良いものが出せれば最高だなと思います」とピッチで対峙できる事を心待ちにしているようだ。

　今も日本最高峰の舞台で戦える秘訣を聞かれると、小野が「サッカーをやらせてもらえる環境を頂けているというのが一番。サッカーが好きだという気持ちが強いので、そういうものが情熱を燃やしてくれていると思います」と答えると中村も「同じです」と同調した。

　はたして日本サッカー界のレジェンドたちの共演は見られるか。札幌対横浜FCの開幕戦は２月27日、14時キックオフで札幌ドームで行なわれる。

【画像】J１各チームの2021年シーズン予想フォーメーション

構成●サッカーダイジェストWeb編集部