「別れはいつも残念」INAC神戸、エンゲルス監督の契約終了を発表。かつてリーグ2連覇に導いた指揮官が9年ぶり復帰へ

2021年02月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

わずか1年での退任に

INAC神戸の監督を退任したエンゲルス氏。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 9月開幕のWEリーグへ参入するINAC神戸レオネッサは2月22日、トップチーム監督を務めていたゲルト・エンゲルス氏の契約終了を発表。後任に星川敬氏が就任することが決定した。

 エンゲルス氏は現役時代に西ドイツ U-18代表経験を持つ63歳。かつて横浜フリューゲルスや浦和レッドダイヤモンズなどを指揮したほか、2011年にはモザンビーク代表監督にも就任。その後ヴィッセル神戸や京都サンガF.C.コーチを経て、2020年シーズンからINAC神戸の監督を務めていた。

 エンゲルス氏はクラブ公式サイトでコメントを発表。「別れはいつも残念なこと。みんなも、僕もWEリーグに向かって楽しみだった。2020年は複雑な年だったけど、INAC神戸ファミリーが団結しました。ファン・サポーターや皆さんにとても感謝します。サッカーの世界は狭いから、またどこかで会いましょう!」と1年間の感謝を述べている。
 
 また、後任の監督として招聘された星川氏は、2010年から2012年までINAC神戸を指揮し、なでしこリーグ2連覇を成し遂げた実績を持つ。ポーランドやスロベニアのクラブでコーチとして経験を積み、9年ぶりに再びINAC神戸を率いることとなった。新監督は、以下のように意気込みを語っている。

「私はとても幸せな監督だと思います。通常、監督というものは良い形でクラブを去る事が難しいと思います。しかし私は、2012年に良好な関係のまま去り、その後も変わらない関係を続けさせていただきました。そして今回、また愛するクラブに帰ることが出来ます。このような幸せな環境にあることを心から感謝しております。

 2021年はWEリーグ元年。そして東京五輪。そのような年に声を掛けてくださった意味と自分が期待されている事は理解しています。神戸から離れて8年、その間に欧州のチームで指導者として培った経験を活かして、またみんな(WE)で世界一を目指していきたいと思います。そしてWEリーグ元年を盛り上げる一翼を担えますよう、努力します。前回、就任時同様の熱い応援、サポートを是非よろしくお願いいたします」

 昨シーズンのINAC神戸は、なでしこリーグ2位とあと一歩のところでリーグ優勝を逃した。今季は新たな舞台、WEリーグで初代チャンピオンの座を狙う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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