【鹿島】最終局面のクオリティでは一枚上。水戸との練習試合で勝負強さを見せつける

2021年02月21日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

ペースを握られる時間帯は多かったが――

PKで決勝点を挙げた上田。鋭い動き出しでパスを引き出すなど、コンディションは良さそうだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J1の鹿島アントラーズは2月21日、J2の水戸ホーリーホックとトレーニングマッチを実施し、2-1で勝利を収めた。

 45分×2本が行なわれ、1本目の18分にはエヴェラウドのゴールで先制に成功。相手のビルドアップに対し、鋭い寄せでボールを奪ったボランチの永木が素早く縦に入れる。パスを受けたエヴェラウドがコースを突いたシュートでネットを揺らす。ストライカーらしい冷静なフィニッシュだった。

 チャンスを確実に仕留めた鹿島はその後も堅実な試合運びを見せる。自陣ゴール前まで運ばれても、最後は犬飼、町田の両CBが敵のアタッカーを潰すなど、しっかりと要所を締める戦いぶりで1本目を終えた。
 
 2本目は、ポゼッションで劣勢を強いられる時間が増え、その流れのなかで失点を喫す。26分、左サイドから崩されてゴールを割られた。

 試合は振り出しに戻り、相手の勢いも出てきた一方、鹿島の選手たちは慌てることなく、チャンスをうかがっていく。迎えた36分、敵陣ペナリティエリア内で土居のクロスが相手のハンドを誘い、PKを獲得。これを上田が落ち着いて流し込んで再び、リードを奪う。

 試合はそのまま2-1でタイムアップ。90分間を通じ、ペースを握られる時間帯は多かったとはいえ、最終局面のクオリティでは相手を上回り、白星を手にする。鹿島らしい勝負強さを見せつけた一戦だった。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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