「多くの感謝はあるものの…」規律違反の浦和MF柏木陽介が移籍へ。本人は「自覚が足りず、深く反省」

2021年02月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

期限付き移籍の可能性も

移籍が決定した柏木。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 浦和レッズは2月16日、戸苅淳フットボール本部長によるオンライン会見を実施し、規律違反のあったMF柏木陽介の処遇について発表した。

 沖縄でキャンプ中の浦和ではコロナ禍を鑑み、「原則外出禁止」のルールを設けていたが、柏木はチームメイトのFW杉本健勇とともに2月4日の16時から18時頃にかけ、外食を行なっていたことが先日判明。両選手には厳重注意と罰金が科せられた後、後者は10日からチームに復帰も、前者は繰り返しの違反であったため、トレーニング参加は見送りとなっていた。

 動向が注目されていたなかで、戸苅淳本部長は柏木について「移籍する方針」と明かした。

「浦和レッズの経験豊富な選手でもあり、チームをリードしていくべき存在として期待していました。ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)優勝など、数々のタイトルをもたらしてくれた選手でもあり、また被災地支援といった多くの社会的貢献活動を積極的に行なうなど、長所もたくさんある選手です。多くの感謝はあるものの、チーム内における影響や、規律を継続的に保つことは最優先事項であり、双方の話し合いにより、移籍する方針で調整していくことといたします」

 なお、移籍先は現時点では未定で、期限付き移籍の可能性もあるとしている。続けて、柏木本人からのメッセージも代読の形で伝えた。
 
「この度は私の軽率な行動によって、ファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様、選手、クラブ、Jリーグ関係者の皆様、そして何より緊急事態宣言下においてキャンプの実施を受け入れてくださった沖縄の皆様に対して、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。多くのサポートをいただいているなかで、キャンプやJリーグが開催できているという自覚が足りず、このような行動に至ったことを深く反省しております。また、規律違反によって、新シーズン始動後のチームにも迷惑をかけてしまいました。重ねてお詫び申し上げます。この度は誠に申し訳ございませんでした」

 2010年にサンフレッチェ広島から加入し、今年で在籍12年目となる33歳の柏木。今季もリカルド・ロドリゲス新監督のもと、チームの中心のひとりとして期待されていたなか、多くの人々を裏切る行動になってしまった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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