【J1採点&寸評】柏×鹿島|柏の猛攻を凌いだ鹿島がカウンターで逆転勝利

2015年04月17日 小田智史(サッカーダイジェスト)

柏は描いたとおりにパスを回すも、相手のカウンターに撃沈。

【警告】柏=武富 鹿島=カイオ、青木
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】曽ヶ端準(鹿島)

【試合内容】
 試合開始直後は鹿島のサイド攻撃からゴールに迫られた柏だったが、徐々に落ち着きを取り戻し、本来のパスサッカーを展開していく。お互いにシュートを放つもチャンスを決め切れず、スコアレスで前半を終えるかと思われた45+1分、一瞬の隙を突かれてセットプレーから失点し、1点ビハインドで試合を折り返す。
 
 後半に入ってすぐの49分、柏はFKから最後はエドゥアルドが押し込み今季リーグ戦初ゴールを記録。早い時間帯に追い付き攻勢を強めたが、守備を固めてカウンターを狙う鹿島の術中にハマり、その後2失点。ホームでまさかの連敗を喫してしまった。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・6節

【チーム採点】
柏 5.5
自分たちの描いたとおりにパスを回していたが、相手のカウンター2発に撃沈。攻撃自体は良かっただけに、敗戦という結果は悔やまれる。
 
鹿島 6
前半のワンチャンスをモノにして先制し、後半はカウンターから2得点。「自分たちらしくないサッカー」(遠藤)のなかで、勝利を手にしたのは価値がある。
 
【柏 | 採点・寸評】
GK
21 菅野孝憲 5
1失点目は反応するも、わずかに届かず。個人的なパフォーマンスは決して悪くないが、公式戦で7試合連続失点と我慢の時期が続く。
 
DF
4 鈴木大輔 5.5
空中戦や1対1の対人守備は及第点の一方、1、2失点とも一瞬の隙からイニシアチブを取られた。守備の立て直しが必要だ。
 
13 エドゥアルド 5
好ブロックを見せたかと思えば、パスミスからピンチを招くなど波があった。自らのミスで喫した3失点目が尾を引かなければいいが……。
 
22 輪湖直樹 5.5
西との"22番対決"では、1対1にきっちり対応していたが、オーバーラップの回数は限られ、持ち前の攻撃力は発揮できなかった。
 
27 キム・チャンス 5.5
キレのある攻撃参加で右サイドを駆け上がっていた前半から一転して、後半は上手く周囲と連係できず、失速した感が否めなかった。
 
MF
7 大谷秀和 6
栗澤と2ボランチを形成し、絶妙なコンビネーションを披露。身を挺したスライディングでピンチの芽を摘むなど、懸命にチームを鼓舞した。
 
15 武富孝介 6
機動力を活かして相手のギャップを突き、チャンスメイク。時には裏への抜け出しで自らもフィニッシャーになり、多くの局面に顔を出した。
 
28 栗澤僚一 6
3試合ぶりに先発出場。大谷との連係も含めさすがの安定感を見せ、最終ラインからスムーズにボールを引き出して上手く展開していた。
 
FW
9 工藤壮人 5.5
17分にゴールネットを揺らすもオフサイドの判定。ピッチを広く使い、工夫を凝らした攻撃を見せるも、ミスもあり、今季リーグ戦初の途中交代を命じられた。
 
30 クリスティアーノ 5.5
冷静さを保ち、強弱をつけたアタックで鹿島守備陣を押し込んだ。ただ、失点シーンにフォーカスすると、やはり守備面のハンデは目をつぶれない。
 
11 レアンドロ 6
変幻自在のポジショニングとポストプレーで鹿島のCB2枚を苦しめた。ゴールチャンスもあっただけに、結果が欲しかったところだ。
 
交代選手
MF
17 秋野央樹 5.5
より攻撃的に仕掛けるべく出場機会を得たが、パスの配球役になれず、カウンターを浴びた際もファーストDFとして対応が甘かった。
 
MF
26 太田徹郎 -
工藤に代わって右ウイングへ。積極的にボールに絡んだが、チームを活性化する効果的なプレーはできず、不完全燃焼に終わった。
 
DF
6 山中亮輔 -
後半アディショナルタイムから出場。チームを救うにはあまりにも時間が少なく、クロスを1本上げただけでタイムアップを迎えた。
 
監督
吉田達磨 5.5
茨田の欠場に伴い、中盤を2ボランチへ変更。最後まで攻撃的な采配を貫いたとはいえ、結果的には秋野の交代が裏目に出て、守備の立て直しもできなかった。
 

次ページ監督の采配が的中。スーパーセーブを連発した曽ヶ端がMOM。

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