クロップ政権で初の3連敗。リバプールの“弱体化”を名伯楽ヴェンゲルはどう見た?「構成が変わって…」

2021年02月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヴェンゲルが考えるリバプール不振の原因は?

タイトルレースから脱落した感が否めないリバプールをヴェンゲルはどう見たのか? (C) Getty Images

 リバプールはユルゲン・クロップ政権が誕生して以来、最悪の不振に喘いでいる。

 現地時間2月13日に行なわれたプレミアリーグ第24節で、敵地に乗り込んで3位レスターと対戦した4位のリバプールは1-3で敗戦した。

 序盤からアグレッシブに仕掛け、66分にエースのモハメド・サラーのゴールでようやく均衡を破ったが、78分に相手MFジェームズ・マディソンの直接FKがVAR判定の末に得点と認められて同点にされる。そして3分後には敵陣からのロングボールを処理しようとエリア外に飛び出した守護神アリソンがCBオザン・カバクと激突。そのこぼれ球をジェイミー・ヴァーディーにねじ込まれて逆転された。

 一気に崩れたリバプールは、85分にもカウンターからあっさりと失点。来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権を争うライバルとの上位対決で手痛い黒星を喫した。

【動画】アリソンが痛恨のミス! リバプールのレスター戦ハイライトはこちら
 15年10月に発足したクロップ政権下では、初のプレミアリーグ3連敗と明らかに精彩を欠いているリバプール。ここ数年、勝ち続けてきたチームの不振の原因は何なのか。この試合を中継した英放送局『BT Sport』で解説を務めた元アーセナルの指揮官アーセン・ヴェンゲルは、「様々な理由があるが、やはり大きいのはファン・ダイクを失ったことだ」と分析した。

「これまでのリバプールは、ジョーダン・ヘンダーソンが中盤の高い位置でボールを奪うことも強みだった。だが、ヘンダーソンをDFラインに入れることでそれも失われた。リバプールは効率的で相手チームの時間は限られていたが、その構成が変わったことで、本当にわずかだが、もう少し時間を与えることになったんだ」

 さらに「もちろんファン・ダイクがいることで守備の安定性もあった。彼がいなくなり全てを失っている」と説いたヴェンゲル。昨年10月のエバートン戦で相手GKとの接触プレーで全治8か月の大怪我を負ったファン・ダイクの長期離脱は、プレミアで一時代を築いた名伯楽の目にも、明らかな問題として映っているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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