【鹿島】「今シーズンはそうはいかない」ザーゴ監督が王者・川崎に挑戦状! そのうえで乗り越えるべき2つの問題点

2021年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私の指導法は1、2人の選手に頼るのではない」

長崎との練習試合に勝利した鹿島。ザーゴ監督が今季乗り越えるべき2つの問題点について口を開いた。©KASHIMA ANTLERS

 2月13日、鹿島アントラーズは宮崎県でのキャンプ最終日を迎え、J2のV・ファーレン長崎とトレーニングマッチを実施。試合後、ザーゴ監督がオンラインで取材に応じ、新シーズンを迎えるにあたってのチームが抱える2つの問題について語った。

 長崎とのトレーニングマッチ(45分×2本、30分×2本)で鹿島は、MF土居聖真、MF白崎凌兵、DF関川郁万がそれぞれ得点を挙げ、3-1で勝利を飾った。「縦パスの意識と背後を狙う課題を与えた(ザーゴ監督)」という試合は、立ち上がりこそ苦しんだものの、徐々にリズムを掴むと積極的な攻めの姿勢を見せ、4本目で多く出場した若手選手も含め、コーチ陣の期待に応えるプレーぶりを発揮した。

【J1】各チームの2021年シーズン予想フォーメーション

 開幕に向けて準備を進める鹿島だが、ふたつの問題が指揮官の頭を悩ませている。ひとつは外国籍選手の合流が遅れている点だ。MFディエゴ・ピトゥカ、MFアルトゥール・カイキの新加入2選手がいまだチームに合流できておらず、さらにコロナ陽性判定を受けたMFレオ・シルバに関しては、開幕に間に合うかどうかすらも現時点で定かではない。

 それでもザーゴ監督は、「私の指導法は1、2人の選手に頼るのではない。後から合流してくる選手が、チームの手助けという意味で質をもたらしてチームを強くできれば」と前向きに捉えている。
 
 また今シーズンのJ1は、20チームが参加。降格が4チームに増えたことで、残留争いに多くのチームが巻き込まれ、守備的な相手が増えることも予想される。だが、「去年以上に難しいリーグ戦になる」と警戒をしつつも対策には余念がない。

「それがもうひとつ課題となっている部分で、おそらく去年以上に守備的なチームが増えると思う。ただ、そこをどう崩していくのかという部分も練習で取り組んでいますし、映像を使うなど口頭で説明をして、どういう狙いを持ってやった方がいいのかなどの対策は練習でやり始めてます」

 昨季は川崎フロンターレが圧倒的な強さで優勝を果たした。しかし、今年はACLの日程も影響し、去年以上の過密日程が王者を待ち受ける。

 鹿島指揮官は、「去年はフロンターレが断トツの力を発揮し、勝点がかなり離れた状態で優勝ができましたけど、今シーズンはそうはいかないのでないかと私は予測している。我々が上位陣に食らいついて、最終的に良い成果を出せれば」とこの状況を逆にチャンスと捉えている。

 ザーゴ体制2年目。去年の攻守にアグレッシブな姿勢をさらに磨き上げ、5年ぶりの主要タイトル奪還を目指す。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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