「リザーブチームになるなんて…」アーセナルに“売られた”19歳の逸材DFがアルテタに不満!「2試合半でジャッジされた」

2021年02月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「3000万ユーロで移籍して…」

再びレンタルに出されたニースでポテンシャルの高さを見せつけているサリバが、保有元への恨み節を口にした。 (C) Getty Images

 アーセナルでチャンスを得ることのないまま、この冬のマーケットで母国に復帰したフランスU-20代表DFウィリアム・サリバは、ミケル・アルテタ監督の扱いに納得がいっていないようだ。

 現在19歳のサリバは、2019年の夏に「期待の逸材」としてアーセナルに加入。昨シーズンは、所属元だったサンテティエンヌにレンタルされていた。しかし、アーセナルはその間に、指揮官をウナイ・エメリからアルテタに交代。それによってフランスの若き逸材DFは、ノースロンドンの名門で居場所を失った。

 昨夏にレンタルバックして、アーセナルでの実質1年目を迎えたサリバは、リーグ・カップの2試合に出場したのみで、プレミアリーグなどでは全くプレーできず。先月4日に今シーズン終了までのレンタルでニースに移籍した。

 フランスに戻ってからのサリバは、好調そのものだ。移籍してからのリーグ・アン全7試合で先発フル出場を果たし、クラブが選ぶ1月の月間最優秀選手となった。

 それだけに本人も『RMC Sport』で「昨年多くのことが変わったのは明らかだ」と明言。いまだ保有権を持つアーセナルへの"本音"を吐露した。

「監督の交代があったときに、僕にとっても大きく変わった。今シーズンは多くのことが変わったよ。彼(アルテタ)は、2試合半で僕をジャッジした。もっと彼のためにプレーしたかったけど、僕は『準備ができていない』と言われたんだ」

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 さらにサリバは、「彼がチャンスをくれるのを待っていた。でも、サッカーとはこういうものだ。最初にアーセナルに来たときは、とても良いリーグだと思った。だから、自分が準備できていると監督に示すために練習したかったんだ」と続けている。

「今はハッピーだよ。ニースのためにプレーしたい。チームの一員でいられると、気分はより良いね」

 一方で、『ESPN』は、サリバが先月にフランス・メディア『Telefoot』で、アーセナルへの不満を口にしていたことを伝えている。

「3000万ユーロ(約37億5000万円)で移籍して、みんなが自分に大きく期待している場所で、ファンが興奮してくれた場所で、リザーブチームになるなんて、本当に、本当に思わなかった。プレーしたのはゼロ、ゼロだ。ヨーロッパリーグもリーグ戦も、一切なしだった」

 サリバがこのままニースで活躍を続け、アルテタが来シーズンも続投した場合、アーセナルはどのような判断をするのだろうか。フランスの逸材DFの去就から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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