「大麻とビールを与えられていた…」マラドーナの“悲惨な最期”が次々と明るみに。担当医は「私は無関係」と責任転嫁!?

2021年02月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

手術後のお粗末な環境が…

様々な疑惑が浮上しているマラドーナの死因。その可能性のひとつとされる新たな問題が判明した。 (C) Getty Images

 全世界が悲しみに包まれた死から2か月が過ぎた。サッカー界の英雄の"最期"が波紋を広げている。

 元アルゼンチン代表FWのディエゴ・マラドーナが、この世を去ったのは、昨年11月30日だ。英雄の突然死は世界を驚かせ、そして悲しみに包み込んだが、その死因は釈然としない部分が少なくなかった。

 硬膜下血腫の手術を受けた後、11月11日から満足な医療設備もない質素な賃貸住宅で療養生活を送っていたマラドーナについて、当時のアルゼンチン・メディアは心不全で自然に息を引き取ったと報じていた。

 だが、最近になって、担当医だったレオポルド・ルケ氏をはじめとする関係者が、適切な処置を行なわなかったために死に至ったという過失致死の疑惑が浮上している。現地時間2月2日にはアルゼンチン紙『Infobae』が、死亡直前にルケ氏がメッセンジャーアプリ内で、「太った奴は死にそうだ。彼は死ぬに違いない。心臓発作を起こしたみたいだ」と語っていたことをすっぱ抜いた。真摯に対応したとは思えないその会話は、非難の的となっている。

 現時点で過失致死の可能性は「疑惑」に過ぎないものの、さらに目を伏せたくなるような情報も舞い込んでいる。『ESPN』のアルゼンチン版によれば、硬膜下血腫に対する術後の面倒を見ていていた同氏の医療スタッフのひとりが、「身内の"チャーリー"がマラドーナを落ち着かせるために大麻とアルコールを与えていた」と驚愕の供述をしたのだ。
 
 チャーリーとは、マラドーナの最期の彼女とされているロシオ・オリバさんの従兄弟にあたるカルロス・イバニェス氏のことで、晩年に「秘書」を務めていたとされる人物だ。そんな側近を告発した関係者はこう続けている。

「ディエゴはビールで錠剤を呑んで、喫煙することが習慣化していた。"チャーリー"のせいだ。彼は毎晩のようにディエゴのいるところへ女性を手配しようともしていたし、ビールやジョイントを渡していた。私はディエゴいる部屋の至る所で、大麻をやった後や匂いを感じていた」

 この由々しき状況を複数のスタッフから相談されていたというルケ氏のコメントも明るみになっている。

「医療的観点から我々が責任を負う必要はないだろう。警察が調査したとしても、問題のある環境にいたとして、彼らを責めるはずだ。ディエゴは監督不十分な中で生活をして、大麻やアルコールに酔って死んだんだ。これは医療とは無関係な違法行為だろ」

 次々と驚愕のニュースが明るみになるマラドーナの"最期"。もしも、彼がきちんとした医療体制下でサポートを受けていれば――。やるせなさがこみ上げてくる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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