【J1戦力分析|ガンバ大阪編】MFに現役韓国代表が加入し、タイトル獲得のための陣容は整った!

2021年02月02日 飯間 健

懸念のSBに補強は…

主軸の退団はわずかで、出場機会を得た若手も成長し、少ない補強でも戦力は上積みできたか。写真は左上から時計回りに、チュ・セジョン、福田湧矢、昌子源、東口順昭。(C)SOCCER DIGEST

 昨季は宮本体制で最高のリーグ2位&天皇杯準優勝。自ずと新シーズンの目標はタイトル獲得となり、そのための陣容は整った。

 小野瀬や倉田ら主力が残留したMFは、韓国代表のチュ・セジョンの加入で、厚みが増した。DFも昌子やキム・ヨングォンら実力者4人を揃えるCBが盤石。アデミウソンと渡邉が抜けたFWにしても、昨季リーグ3位の15ゴールを挙げたL・ペレイラを獲得、一美のレンタルバックで体制を整えたと言える。

 懸念されたSBは補強を見送られる可能性が高い。本職が髙尾ひとりの右は、奥野や福田をコンバートしてローテーションで回していきそうだ。左でも使われる公算が大きい福田の働きは21年シーズンにおけるキーポイントになるだろう。

 また探していたドリブル突破ができる攻撃的アタッカーは、左足の強烈なシュートもあるT・アウベスの獲得で目途が立った。
 
■ポジション別戦力分析
FW
J屈指のテクニックを誇るアデミウソンの代役探しは困難。その分、昨季以上にパワー系FWを揃えた。ゴール前の迫力はアップする。

MF
チュ・セジョンとT・アウベスを加え、倉田や矢島ら万能型も多い。選手の組み合わせやシステム次第で、多彩な攻撃パターンを構築できる。

DF
手薄なSBは福田や奥野で補填すれば問題ない。昨季は足首の痛みに悩まされた昌子が復調すれば、より堅い最終ラインになるだろう。

GK
昨季、ベストイレブンに選ばれてもおかしくないハイパフォーマンスを披露した東口はまだまだ健在。サブの一森や林も実力はある。

監督
粘り強い守備を植え付け、勝負強いチームを作り上げた。若手の積極起用も目立つ。新シーズンは攻撃の強化に着手する意向を示す。

文●飯間 健(スポーツニッポン新聞社)
※『サッカーダイジェスト』2月11日号(1月28日発売)より一部修正して転載。

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