【神戸|新体制】ACL出場権獲得へ、鍵は地力と得点力向上!さらなる補強は?

2021年01月31日 サッカーダイジェスト編集部

「準備は整ったと考えている」(平野SD)

神戸の新体制会見。前列左から平野SD、三浦監督、徳山社長。後列左から井上、櫻井、廣永、櫻内。(C)VISSEL KOBE

 ヴィッセル神戸は1月31日、新体制発表会見を実施。2月1日付けで代表取締役社長に就任する徳山大樹氏、三浦淳寛監督、平野孝スポーツダイレクター(以下SD)、そして新加入の4選手、櫻内渚、廣永遼太郎、井上潮音、櫻井辰徳が登壇した(同じく新加入のリンコンはビデオメッセージのみ)。

 徳山社長が掲げたクラブ目標は、これまでと変わらず「アジアナンバーワンクラブ」。昨季は初出場のACLでベスト4の成績を残した一方で、今季のACL出場権を獲得できなかった。今季は再びその大目標に挑戦するために、まず来季のACL出場権を目指す。また「新たなユーザー体験、新しい価値提供ができれば」と徳山社長は方針を語った。

 ACL出場権を獲得する条件は、リーグ3位以内もしくは天皇杯優勝である。「地力の足りなさ、昨シーズン終盤に得点がなかなか取れなかった」と課題を語る平野SDは、その改善に向け、補強を進めてきた。

 今冬は西大伍やダンクレーといった主力が抜けたのが痛手で、例年より少なめな5人の獲得に留まっているが、平野SDは「昨季何人かの選手が旅立っていったが、また新たに我々と一緒に仕事をしてくれる選手が加入してくれている。しっかりポジションを穴埋めできたと感じている。準備は整ったと考えております」と手応えを口にする。
 
 一方で今後の補強については「コロナ禍で外国人を取るのは難しい。現時点というよりも1年を通して、チームを強くするために補強し続ける。そこは変わりません。まず今は補強がしっかりとできている状態。ここから移籍期限もあるが、いろんな状況に対応できるようにしている」と含みを持たせた。

 また三浦監督に求められるのは、当然ながら新戦力の組み込みだ。右太ももの怪我で離脱中のアンドレス・イニエスタの代役を務め得る井上、得点力向上の切り札となるブラジルの逸材リンコンと、特にこのふたりの実力をいかに引き出すか。昨年9月に就任したばかりの指揮官の手腕が問われそうだ。

 三浦監督は「チームのコンセプトは昨シーズン3つありました。しっかり改善するところがいくつかあるが、今シーズンはそれが3つから4つに増えました。個人戦術も3つから4つに増えた。詳しいことは言えないが、すべてのコンセプトと個人戦術をしっかり理解してもらって、新加入選手の力も借りながら、良い成績を出せるようにしていきたい」と意気込んでいる。

構成●サッカーダイジェスト編集部
 

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