「可能性は大きかった」エムバペのリバプール電撃移籍は実現する!? 移籍専門記者が独自分析「パリから187億円で…」

2021年01月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

サラーを売却してエムバペを獲得!?

ネイマールと並ぶパリSGのエースとして君臨するエムバペ。クロップ監督が獲得を熱望しているとも報じられているが……。 (C) Getty Images

"フランスの怪童"キリアン・エムバペの去就が騒がしくなっている。

 現地時間1月29日、英メディア『HITC』をはじめとする複数メディアは、今シーズン終了後に訪れる夏の移籍市場で、エムバペがパリ・サンジェルマンを退団すると報じた。

 現在22歳のエムバペは、モナコに所属した2015年に17歳で鮮烈なトップチームデビューを飾って以来、瞬く間にスターダムを駆け上がってきた。そんな早熟の点取り屋は、パリSGでネイマールと並ぶ2大エースとして君臨しているが、入団4年目にしてさらなるキャリアアップを図る腹積もりのようだ。

 フランスのテレビ局『Canal Plus』の情報を引用しつつ、フランス代表FWの現状を報じた『HITC』は、ジネディーヌ・ジダン監督の指示のもとで、長くエムバペ獲得に力を注いできたレアル・マドリーをリバプールがリードしていると伝えている。

 同メディアによれば、現在、マドリーが資金繰りに奔走している一方で、リバプールはチーム屈指のスターであるモハメド・サラーの売却を含めて、エムバペ獲得のための準備がすべてできているという。

 さらに移籍事情に精通する人物からも有力な情報が挙がっている。
 
 伊衛星放送『Sky Sports』の移籍専門記者として知られるファブリツィオ・ロマーノ氏は、現地時間29日にリバプール専門メディア『Anfield Watch』の取材を受けた際に、エムバペのリバプール移籍について、持論を展開した。

「ヨーロッパ・サッカーがパンデミックによる財政的なダメージを受けていなければ、エムバペがマージーサイドへやってくる可能性は大きかった。今後、全てが正常に戻り、エムバペがパリSGと契約を延長しなければ、リバプールとマドリーとの話し合いは再び始まるだろう。私の考えではリバプールは、パリから引き抜くのに1億5000万ユーロ(187億5000万円)、選手本人にも2000万ユーロ(約25億円)もの巨額の年俸を支払う準備をしていると思う」

 一部では、クロップがエムバペ獲得を熱望しているとも報じられているが、ロマーノ氏は、こうも分析している。

「当然、パリSGはエムバペを残すためにあらゆる手を尽くすだろう。彼はスターであり、クラブの将来的なプロジェクトに関わる選手だからだ。リバプールも大金を準備していると思うが、全世界がパンデミックの影響を受けている中では本当に難しいことだ。それはマドリーであっても何かが起きない限りは不可能なことが多いと思う」

"花の都"で声価を高めてきたフランスの怪童は、今夏にイングランドへやってくるのか。レッズ入りが実現すれば、歴史に残るビッグディールになるのは間違いないが……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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