「礼儀正しい国で…」ザッケローニが母国紙で日本代表監督時代を回顧!「人生で最も素晴らしい経験」と評した出来事は?

2021年01月26日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

セリエAの優勝争いについては…

ザックがイタリア紙のインタビューで日本代表監督時代を振り返った。(C) Getty Images

 一部の未消化試合を除き、前半戦を終えたセリエAで「冬の王者」となったのは、名門ミランだ。

 かつてミランを率いてスクデット獲得(優勝)を果たしたアルベルト・ザッケローニは、当時と現在のチーム状況は異なるとしたうえで、古巣がタイトルレースで有利との見解を示している。

 イタリア紙『il Giornale』のインタビューで、1998-99シーズンのミランとの比較を問われると、ザッケローニは「似ているのは、当時も優勝候補ではなかったという点だけだ」と話した。

「わたしが率いたミランは、クオリティはあるが、勝利への飢えという点で鼓舞する必要のある選手たちばかりだった。今は逆だ。若く、人生のチャンスと非常にモチベーションが高い選手たちがいる。わたしのチームより質は落ちるが、だからこそ素晴らしい仕事をしているんだよ」

 ザッケローニはユベントスが最強のスカッドとしたうえで、「わたしはミラノ勢のダービー(が優勝争いになる)との考えに傾いている」と続けている。

「ミランのほうがより自信のあるプレーをしているから、優勝のチャンスが大きい。ただ、ミランが最強スカッドと言ってはいけない。インテルとユベントスにはそれ以上のものがある。だからこそ、ミランは特別に素晴らしいことをしていると分かるんだ」

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 また、日本代表で11年のアジアカップのタイトルを獲得したことに触れられると、「わたしの人生と指導者キャリアで最も素晴らしい経験のひとつだった」とも述べた。

「お金より文化的なことを重視して国外での経験を試したかった。礼儀正しい国と出会い、歓迎してもらった。落ち着いて仕事ができたし、選手たちの素晴らしい仕事のおかげで勝つことができたよ。日本では個人よりもチームプレーがずっと重要だからね」

 2014年のブラジル・ワールドカップから6年半以上の時が過ぎたが、ザッケローニにとって日本代表での日々が特別だったのは変わっていないようだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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