【FC東京】「今の自分は想像できなかった」。長野退団、トライアウトを経て古巣復帰を果たした阿部伸行の本音

2021年01月26日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

契約後は「顔をつねったり、契約書を改めて見直した」

古巣復帰を果たした阿部。ピッチで結果を残したい。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 2010年シーズン限りでFC東京を退団した守護神が、11年の時を経て古巣に復帰。36歳になった阿部伸行はFC東京からオファーをもらった時、「即決」したという。

 ただ、自分が今FC東京の一員でいられることをにわかに信じられない想いもあったそうだ。昨季限りで長野(J3)との契約が満了した阿部は実はトライアウトを受けていた。その時点では、まさかJ1のFC東京から声がかかるとは思っていなかったのだ。

「正直、今の自分は想像できませんでした。トライアウトを受けている頃は。ひとつ変わってないのは現役を続行したいという気持ちですが、新天地がFC東京だとは思っていませんでした。契約のお話をさせていただいて家に帰った時、お風呂に入ってパジャマになって、これで寝たら夢になっちゃうのかなとか、なかったことになってんじゃないのかなとか、そういう不安もありました。だから結構真剣に顔をつねったり、契約書を改めて見直したり、そういうことはしました」
 
 オファーが来たのは「大晦日」だったと記憶しており、それが本当なら最高のプレゼントを持って年を越せたことになる。ただ、移籍できたことで満足しているわけではない。

 「(昨季のFC東京が)三大タイトルのひとつ(ルヴァンカップ)を獲ったことはビッグニュース。連続してタイトルを獲ることが新しい目標になると思うので、それを達成したい」という阿部は、次のように意気込みを語った。

「自分は以前(FC東京に)所属した時はなかなか試合に絡めなかったので、試合に出てチームを勝たせることで初めて、今回の移籍は完結すると思っています。それを必ず達成したいです。それをファン・サポーターの方にまず伝えたいです」

 その日が訪れることを、ファン・サポーターも願っているに違いない。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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