「信じられないほど速かった…」ひったくり犯を捕まえたマンU戦士の“凄さ”を被害女性が明かす

2021年01月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

本人はあくまで謙虚に…

マンU守備陣を支えるひとりでもあるリンデロフ。彼の英雄的な行動が再び脚光を浴びている。 (C) Getty Images

 昨年8月、あるプレミアリーガーのニュースが世間で小さくない話題となった。オフシーズン中に母国スウェーデンに里帰り中だったマンチェスター・ユナイテッドのヴィクトル・リンデロフが、ひったくり犯を捕まえたのだ。

 地元メディアによれば、リンデロフは自転車に乗った30代の男が歩行車を押して歩く90代の高齢女性のバックをひったくる瞬間に遭遇するも、逃走を図る犯人を「迅速かつ懸命に」(スウェーデン・メディア『Sportbladet』より)追走して確保。その身柄を警察に引き渡したという。

 まさにヒーローと言える勇敢な振る舞いを見せたリンデロフ。この時のスウェーデン代表DFの凄みを、事件の被害者となったカースティンさんが明かしている。

 現地時間1月22日、マンチェスターの地元紙『Manchester Evening News』によれば、カースティンさんは裁判の際に、事件でリンデロフが見せた行動を次のように振り返っている。

「私が助けを求めると、ヴィクトルと彼の彼女がやってきてくれた。そして事情を説明した瞬間に、彼は犯人を捕まえに行ってくれた。信じられないほど速かったわ。歩道橋と壁をあっという間に駆け抜けると、物凄い力で取り押さえてしまったの」
 
 事件が起きたヴェステロース市の市長から「彼のように勇敢で、街の人々に勇気を与えられる人がいるのは素晴らしい」と称えられ、まさに英雄となったリンデロフ。だが、本人にそれを自慢する気はないようだ。今回の事件に対して、こう語っている。

「すべてが非常に素早く、そして上手くいった。僕は何も考えずに行動していたんだ。僕は被害にあった女性のバッグを取り戻そうとしたかっただけで、それ以上のことなんかない。ただただ助けたい一心だった」

 英雄と崇められても謙虚に振る舞うリンデロフ。そうした姿勢も彼がメガクラブでプレーできる要因のひとつなのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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