【柏レイソルの最新陣容】オルンガがついに海外移籍。穴埋めには複数のパターンが想定される

2021年01月23日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

GK中村航輔の退団はキム・スンギュがいるため心配無用

柏の来季予想布陣。新シーズンになるとネルシーニョ監督は継続を重視するため、主に昨季の主力を1番手に予想。ただしレンタル復帰の上島は19年に柏でプレー経験があるため例外で、他のCBにはないビルドアップ力も加味して即スタメンの可能性が高いとみる。

 海外移籍を囁かれ続けていたオルンガがカタールのアル・ドゥハイルに、GK中村がポルトガルのポルティモネンセについに引き抜かれた。後者の退団はキム・スンギュがいるため心配無用だが、リーグMVP&J1得点王の穴埋めは難航するだろう。

 一部報道が事実なら高額な移籍金を手にしていて、それを新エース候補の補強に充てるかもしれない。ただ、どんなにスーパーなFWを迎えたとしても、すぐチームにフィットする可能性は限りなく低いと見るのが妥当だ。

 15日に加入発表されたアンジェロッティは、22歳と若く実績もないため、先行投資と見る。またCFのほか、トップ下や右サイドハーフにも適応するので起用法さえ読めない。

 となると新たな得点源として期待したいのが呉屋だ。他のシナリオとしては、過去の起用法を考えるとクリスティアーノ、江坂、瀬川のいずれかをCFに置く選択肢もあるか。複数のパターンが想定されるが、いずれにせよ、オルンガがいた昨季と同じように個の力を活かすロングカウンターは難しくなるだろう。戦術を根本から立て直す必要がありそうだ。
 
最新移籍動向(1月22日現在)
【加入】
MF イッペイ・シノヅカ(25)←大宮(完全移籍)
MF 椎橋慧也(23)←仙台(完全移籍)
MF ドッジ(24)←フルミネンセ/ブラジル(完全移籍)
MF アンジェロッティ(22)←レッドブル・ブラガンチーノ/ブラジル
DF 大嶽拓馬(18)←柏U-18(昇格)
DF 上島拓巳(23)←福岡(レンタル復帰)
GK 佐々木雅士(18)←柏U-18(昇格)
GK 松本健太(23)←大宮(レンタル復帰)

【退団】
FW オルンガ(26)→アル・ドゥハイル/カタール(完全移籍)
FW 山崎亮平(31)→未定
MF 小林祐介(26)→千葉(完全移籍)
DF 鎌田次郎(35)→相模原(レンタル移籍)
GK 桐畑和繁(33)→岐阜(レンタル移籍)
GK 猿田遥己(21)→横浜FC(レンタル移籍)
GK 中村航輔(25)→ポルティモネンセ/ポルトガル(完全移籍)

※『サッカーダイジェスト』1月28日号(同14日発売)より一部修正して転載

文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事