「ミスター・ファイナルは裏切らない!」“千両役者”C・ロナウド、決勝通算16点目でピルロ・ユーベに初タイトルをもたらす

2021年01月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

C・ロナウドもタイトル獲得に感嘆

ピルロ・ユーベに初タイトルをもたらして笑顔を浮かべるC・ロナウド。 (C) Getty Images

 宿敵との大一番での完敗から、わずか3日。イタリアの絶対王者ユベントスは、すぐに雪辱を果たした。

 現地時間1月20日、ユベントスはイタリア・スーパーカップでナポリに2-0で勝利した。今シーズンから指揮を執るアンドレア・ピルロ監督にとっては、指導者に転身してから初のタイトルだ。

 イタリアらしい戦術的な様相を呈した一戦で均衡を破り、決勝点となるゴールを決めたのは、不動のエースだ。64分、クリスチアーノ・ロナウドがネットを揺らして先制点を奪取した。

 さらにユーベは、ロレンツォ・インシーニェがPKを失敗したナポリが必死に反撃を試みた後半アディショナルタイムにカウンターから途中出場のアルバロ・モラタが決め、勝利を決定づけた。

 ユーベを2年ぶり9回目となる優勝に導いたC・ロナウドはMVPに選出された。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、タイトルが懸かる決勝戦で通算16点目(ユーベでは4点目)となるゴールを決めたポルトガル代表FWを「ミスター・ファイナルは裏切らない」と称賛している。

 そのC・ロナウドは試合後、「苦しくて非常に難しい試合だったが、僕らは最高の姿勢だった。自信をつけるために、非常に重要な優勝だ。とてもうれしい」と喜びを表した。(『Gazzetta dello Sport』より)

「違う姿勢が必要だった。インテル戦で僕たちは間違えた。でも、もう過去のことだ。大事なのは、今日は勝ったということ。そして、このトロフィーはとても重要だ。今後の試合に向けて僕らが成長するために自信を与えてくれるからね」
 
 自信を取り戻したユーベが目指すのは、セリエAで10連覇という偉業の達成だ。消化が1試合少ないものの、ユーベは首位ミランに10ポイント差、2位インテルに7ポイント差をつけられている。

 それだけに「まだ優勝争いにいるのか」と問われたC・ロナウドは「イエスだと思う」と答えた。

「ミランとインテルはとても強いが、シーズンはまだ長い。たくさん試合が残っているんだ。僕たちが優勝することはできる。とても難しい道だけど、僕は可能だと思っているよ」

 勝利とタイトルへの飢えを決して失わないC・ロナウドとユベントスは、ミラノ勢を逆転できるのか。まずは、24日に行なわれるセリエA第19節で、冨安健洋が所属するボローニャを相手に白星奪還が求められる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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