「なぜ気にかけてもらえないのか…」リバプール地元紙が南野拓実の“冷遇”を分析「疑念を抱くのも許される」

2021年01月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

得点力不足のチームで「出場を妨げる要因は…」

コンスタントに出場機会が得られていない南野は、なぜクロップのチームで使われないのか。その理由を地元紙の番記者が分析した。 (C) Getty Images

 南野拓実のリバプールでの起用法が注目されている。

 現地時間1月21日にリバプールはプレミアリーグ第18節のバーンリー戦を迎える。リーグ戦では4試合連続未勝利(3分け1敗)と苦戦が続き、首位レスターからも勝点4差の4位と後退している王者にとっては負けられない一戦だ。

 そうしたなかで起用法が議論されているのが、南野だ。

 日本代表FWは、リバプールが7-0と大勝したクリスタル・パレス戦(第14節)で待望のプレミア初ゴールを記録したものの、それ以降はチームが4試合でわずか1ゴールと得点力不足に直面するなかで、出場機会を得られていない。

 そんな欠場が続く日本代表FWについて、地元紙『Liverpool Echo』でレッズの番記者を務めるイアン・ドイル氏は「ユルゲン・クロップのチームでタクミ・ミナミノが出られないのは説明するのは難しい」とし、次のように現状をレポートした。
 
「タクミは、なぜ自身が気にもかけてくれないのか、疑念を抱くのもさすがに許されるはずだ。クリスタル・パレス戦で待ち時間に終止符を打ち、印象的な役割を果たした。しかし、あれから1秒もプレーさせてもらえていない」

 さらにドイル氏は、「タクミの出場を妨げる要因は、彼がリバプール加入に至った理由そのものであり、それは多様性だ」と指摘し、クロップ監督のコメントを交えつつ、こう続けている。

「タクミが昨年9月のリンカーン戦で2ゴールを決めた後、クロップはこう言っていた。『我々は彼の適性がどこにあるかを理解しつつある。彼はセンターでも、左右のウイングでも、センターハーフでもプレーができる。その器用さが彼の強みだ』と。しかし、彼らはその最適解をいまだに明確にできていない」

 同氏は記事の最後に「リバプールはタイトルを獲るためにゴールを切望している。ゆえにクロップはバーンリー戦で日本代表FWを起用するプランを検討しているに違いない」と断言したが、果たして、南野に久々のチャンスは巡ってくるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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