ユベントス 最終ラインの世代交代 & ディバラ争奪戦

2015年04月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

20歳のルガーニに続き、19歳のレングレも獲得へ。

 ユベントスは、最終ラインの世代交代に本格的に乗り出している。
 
 すでに今夏の獲得を決めた94年生まれのイタリア代表、ダニエレ・ルガーニ(エンポリ)に続いて、95年生まれのフランスU-21代表クレマン・レングレ(ナンシー=フランス2部)の獲得にも動いている。
 
 先週末にレングレはユベントスのトレーニングセンターを訪れており、今夏の移籍はすでに既定路線。とはいえ、獲得後は出場機会が得られるチーム、例えばサッスオーロなどにレンタルされる可能性が濃厚だ。
 
 プロビンチャーレ(地方の中小クラブ)での「武者修行」を経て数年後にユベントスの最終ラインを支える存在になれば、というのがマロッタGD、パラティチSDの目論見だろう。
 
 
ディバラ争奪戦でも依然ポールポジションに
 
 今夏のメルカートで主役のひとりとなることが間違いないパレルモのFWパウロ・ディバラ。このデリケートな時期に、代理人のピエルパオロ・トリウルツィはパレルモに常駐してディバラをケアし、落ち着いて最善の選択ができる環境を作っている。
 
 現時点で最も獲得に近いところにいるのは、依然ユベントスだ。しかし、同じように争奪戦をリードしていながら、昨夏はファン・マヌエル・イトゥルベをローマにさらわれてしまった。この二の舞いを演じないためには、正しいタイミングで一気にパレルモとの交渉をまとめ上げる必要がある。
 
 ユーベの背後には、ローマ、インテル、さらにはパリSGとアーセナルも迫っている。パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長は4000万ユーロ(約56億円)が最低ラインだと言い続けているが、実際の感触からすると、ユーベは3000万ユーロ(約42億円)をベースに、キャッシュあるいは交換要員によって何らかの上乗せをすることで話をまとめることが可能と思われる。
 
 もっとも、今後ディバラがさらなる活躍を見せて、市場での人気がもっと高まるようだと、また状況は変わってくるだろう。ユベントスの出方が注目される。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
 
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