前人未到のセリエA10連覇に黄色信号!? C・ロナウドも不発のユーベがインテルとのダービーで完敗

2021年01月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

インテルは王者を圧倒

1ゴール・1アシストを記録したバレッラ(中央)はインテルの躍動を支え続けた。 (C) Getty Images

 現地時間1月17日に開催されたセリエA第18節で、2位インテルが本拠地サン・シーロに、4位ユベントスを迎え撃った。

 首位ミラン追撃へ――。互いに負けられない状況下で迎えた公式戦通算225回目の「イタリア・ダービー」は、緊張感の漂った立ち上がりにホームチームが均衡を破る。12分、右サイドで仕掛けたバレッラが絶妙なクロスを供給すると、これをエリア中央で待っていたビダルがドンピシャのヘッドでねじ込んだ。

 古巣対戦でやる気を漲らせる男の一撃で先手を取ったインテルは、15分にも再びバレッラのクロスにビダルが合わせて相手ゴールを脅かすなど、"絶対王者"から主導権を握り続ける。

 インテルの素早いチェックと小気味いいパスワークに苦しんだユーベ。そのなかでも、エースのC・ロナウドは、相手DFの執拗なマークに苦しみながらも個人技で流れを変えようと試みる。32分にはバイタルエリアからミドルシュートを放ったが、渾身のショットは大きく枠を外れてしまう。

 相手エースを抑え込みながら、ほぼ完璧な試合運びを披露したインテルは、ユーベにほとんど何もさせずに前半を終える。

 迎えた後半も、冷静にタスクを遂行し続けるホームチームは主導権を渡さない。かたや守備に追われたアウェイチームは、相手の両ワイドを利した攻撃に揺さぶられ、反撃に転じられない時間が続いた。

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 そして、王者を圧倒するインテルが貴重な追加点をもぎ取る。51分、自陣から持ち出したバストーニが前線へ絶妙なロングパスを蹴り込むと、これにフリーで抜け出したバレッラが一気に敵エリア内まで持ち込んで強烈なシュートを蹴り込んだ。

 為す術なく突き放されたユーベは、ピルロ監督が57分に3枚替えを決断。ベルナルデスキ、マッケニー、クルゼフスキを一気に投入して反撃へのスイッチを入れる。

 だが、この日のインテルは集中力を失わない。交代策をキッカケに攻勢を強めるユーベに対しても、中盤でのハードワークと組織的な守りで応戦。80分以降は守勢を余儀なくされたものの、危なげなく残り時間を消化していった。

 結局、試合は2-0でインテルが完勝。ほとんど何もできずに力負けを喫したユーベにとっては、前人未到のセリエA10連覇から遠のく痛すぎる黒星となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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