Jスカウトも注目のU-18プレミアリーグが4月11日に開幕!! 今大会をリードするチーム、タレントは?

2015年04月09日 安藤隆人

EAST――高校3チームが好調! 青森山田の新エース神谷に注目!!

東京Vから青森山田へ“移籍”した神谷は、さっそく3月のサニックス杯で存在感を見せた。写真:菅原達郎(サッカーダイジェスト写真部)

 高校・ユース世代の最高峰リーグである高円宮杯U-18プレミアリーグが4月11日、12日に開幕する。逸材を目当てにプロのスカウトたちも注目する今大会だが、今年はいかなる展開を見せるのだろうか。EAST、WEST各リーグの注目チームとタレントたちを紹介する。
 
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■EAST
 
 今年は高校勢の調子が良い。青森山田、市立船橋、流経大柏の3チームが、今年のEASTの鍵を握りそうだ。
 
 サニックス杯準優勝の青森山田は、2年生GKの廣末陸、大型CB常田克人、左SB北城俊幸、そして今季東京VユースからやってきたFW神谷優太と、プロ注目の4人が好調を維持している。とりわけサニックス杯で眩い輝きを放った神谷は、ドリブル、パス、シュートとどれをとってもハイレベル。EASTの得点王争いに食い込んできそうだ。
 
 市立船橋はCB杉岡大暉、ボランチの椎橋慧也、トップ下の高宇洋、FW永藤歩と、センターラインにタレントを揃えている。なかでも高と永藤のコンビネーションは秀逸で、このふたりだけでも崩せるのが強みだ。「今年のチームはアベレージが高い」と朝岡隆蔵監督も自信を持つチームは今春、12月の横山杯優勝の副賞によるフランス遠征でさらなる強化を図っている。
 
 チーム内でも熾烈な競争がある流経大柏は、いまだ先発布陣が日替わりの状況でチームの骨格が読めない。ただ万能型DFの本村武揚やドリブラーの鈴木豪など今年もタレントは豊富。毎年安定したチームを作ってくるだけに、間違いなく上位に食い込んでくるはずだ。
 Jユース勢では、昨年EASTを制した柏U-18のほか、鹿島ユース、大宮ユースに注目したい。
 
 柏はGK滝本晴彦、DF熊川翔、FW浮田健誠の3人が2種登録されるなど、攻守にトップチーム昇格を視野に入れる選手たちが揃う。下平隆宏監督のもと、チームカラーのポゼッションサッカーで相手を翻弄するサッカーを展開する。
 
 鹿島ユースは熊谷浩二監督が就任してから、技術の高さに加え、ハードワークを厭わない戦う集団に変貌を遂げた。188センチの大型CB町田浩樹のほか、得点力のあるMF色摩雄貴、西本卓申らが、攻守の切り替えが早いサッカーを見せる。頂点を狙える力は十分にある。
 
 今季プレミア初参戦の大宮ユースも、決定力の高さが光るFW川田拳登を軸に、昨年の柏U-18同様に初参戦初優勝の可能性を感じさせるチームだ。
 
 さらに、FC東京U-18のFW半谷陽介、JFAアカデミー福島のDF下口稚葉、清水ユースのMF吉田峻、DF梅村豪、札幌U-18のFW菅大輝など、各チームに注目選手がおり、どのチームも実力は伯仲。優勝争いは熾烈を極めそうだ。

【サニックス杯国際ユースサッカー】大会で輝きを放った選手たち

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