「ゴミはちゃんと捨てろと…」人種差別騒動に揺れたネイマールとマルセイユDFがSNSでの“場外戦”で問題に

2021年01月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

地元紙でも“バトル”に注目

フランス屈指の大一番でネイマール(左)とアルバロ(右)が激しい戦いを繰り広げた。 (C) Getty Images

 フランス・サッカー界注目の大一番での"バトル"が脚光を浴びている。

 現地時間1月13日に開催されたフランス版スーパーカップ「トロフェ・デ・シャンピオン」で、パリ・サンジェルマンとマルセイユが対戦。マウロ・イカルディとネイマールの得点でリードした前者が、89分にディミトリ・パイエのゴールで追い上げる後者の追撃を振り切り、1月に発足したマウリシオ・ポチェティーノ体制で初のタイトルを手にした。

 ライバル同士の白熱した一戦で、注目を集めたのは、パリSGの大黒柱ネイマールとマルセイユのCBアルバロ・ゴンサレスのマッチアップだ。

 二人は昨年9月に行なわれたリーグ・アンでの対戦でヒートアップした際に、ネイマールがアルバロの後頭部を叩いたとして問題となると、一発退場を命じられたブラジル代表FWが試合後に「僕はアルバロに汚いサルと言われた」と訴えたことで大騒動に発展していた。

 最終的に両者がフランス・フットボールリーグ(LFP)から処罰が科されることはなく、騒動は終結したと見られていたが、当事者間のいがみ合いは収束する気配がないようだ。

 ピッチ上で激しいマッチアップを演じていた両者は、試合後にSNSで"場外戦"を展開した。
 先に手を出したのはアルバロだった。ネイマールの頭を掴んでいる画像をツイッターにアップすると「俺の両親はゴミを見つけたらちゃんと捨てるように教えてくれた。アレ(頑張れ)マルセイユ!」と発信。これにブラジル代表FWが反応し、「君たちはタイトルに縁がないらしいね。どうやってカップを掲げるのか忘れたんじゃない?」とコメントしてやり返したのだ。

 二人の戦いは現地メディアでも小さくない話題となっている。フランス紙『Le Parisien』で解説員を務める元フランス代表MFのファブリス・エイブリエルは、「問題は解決してなかったみたいだね」と語っている。

「あの二人のやり合いは完全には終わっていなかったんだ。今日も何かしら審判が止めるべきだったと思うシーンがあったね」

 さらにスペイン紙『Marca』も、「二人の言葉のやり合いによって、緊張感が高まっている」と、問題のやり取りを切り取っている。

「ネイマールとアルバロは止まらない。彼らはピッチ上での美しき決闘のためではなく、歴史に残る酷い戦いを望んでいる。二人ともあの"事件"を忘れられないようだ」

 もはや、泥沼化の様相を呈しているネイマールとアルバロの関係。両者の対立は静まりそうにない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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