「くだらないことばかり読むな!」闘将ガットゥーゾが若手選手の“SNS依存”に苦言「毎日、不安を抱えてる」

2021年01月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「時には俺みたいにブサイクに…」

現役時代さながらの闘志をナポリでも見せているガットゥーゾが、昨今の若手に対する不満を打ち明けた。 (C) Getty Images

 サッカー史に残る"タフガイ"は、昨今の若手選手のスタンスに疑問を感じることがあるようだ。

 現地時間1月10日に行なわれたセリエA第17節で、敵地でウディネーゼを迎え撃ったナポリは2-1で勝利した。先制しながらも追いつかれて押し込まれる展開が続いたものの、90分にティエムエ・バカヨコのゴールでなんとか勝点3を掴んだ。

 来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場圏内の4位に位置するユベントスを勝点2差で追い上げるナポリにとって貴重な3ポイントだ。それだけに指揮官のジェンナーロ・ガットゥーゾも満足げだ。試合後の会見で「チームは生きていた」と賛辞を送った。

「負けたスペツィア戦の直後だから難しさはあったが、かなり蘇っていたね。我々には重要な目標があり、選手たちも常に全力でプレーしなければならないことを理解していた。カルチョは気持ちの面が影響する。前の試合は闘志が足りなかった。

 時には、ブロンドで青い目のイケメン、そうだな、ブラッド・ピットのような鏡の中の自分を眺めるのではなく、ブサイクで汚い俺のようにやらなきゃいけないこともある。何年もプレッシャーに耐えられるようなチームではないことは分かっているが、そのメンタリティを改善したい」
 
 現役時代に「闘犬」と恐れられた男ならではの表現で、チームを分析したガットゥーゾは、続けざまに、ソーシャルメディアやインターネットに没頭しがちな若手選手たちへの苦言も呈した。

「このチームだけじゃないが、多くの若手たちはスマホやパソコンに依存し過ぎるあまり、多くの情報を読み過ぎている。ナポリやローマのようなクラブでもプレーすること自体が難しいことであるのに、だ。それはやめたほうがいいし、もっと学ぶべきことはいくらでもある。

 今の時代はラジオやらインターネットのサイトやら情報源が山ほどあって、彼らは日常的にそればかりを見て、不安を抱えている。そんなくだらないことばかりを読むよりも、ピッチにエネルギーを注いで、コツコツと取り組むべきだ」

 果たして、この闘将の熱きメッセージは、サッカー界の若手プレーヤーたちにどう響くだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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