「存在感はほとんどなかった」勝ち越し弾を演出も南野拓実に英メディアは辛辣評価! 地元紙の採点は最低の…

2021年01月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「クロップの決断は正しかった」と皮肉も…

冷静なボール捌きから決勝点を演出した南野だったが、地元メディアの評価はシビアなものが並んだ。 (C) Getty Images

 久々の出場機会を得たサムライ戦士に厳しい評価が下された。

 現地時間1月8日に行なわれたFAカップ3回戦でアストン・ビラと対戦したリバプールは4-1で勝利。4回戦へと駒を進めた。

 サディオ・マネのゴールで先制しながら、前半終了間際の41分に追いつかれたリバプールは、新型コロナウイルスのクラスターが発生した影響で、トップチームの選手に離脱者が増えたため、U-23とU-18の混合チームで臨んだ"若き"アストン・ビラに苦戦。均衡状態が続いたなかで、勝ち越し弾をもたらしたのは、公式戦3試合ぶりに先発に抜擢された南野拓実だった。

 60分に右サイドから仕掛けたモハメド・サラーのパスを敵エリア内で受けた南野は、相手DFを引きつけてからマイナスにパスを供給。これをフリーで構えていたジョルジニオ・ヴァイナルダムがダイレクトでゴール右下へ決めたのである。

 南野が起点となった得点で勢いが生まれたリバプールは、63分にマネ、65分にサラーが追加点を奪取。次第に疲労の色が濃くなっていったアストン・ビラを突き放した。

 60分までプレーし、チームに勢いをもたらす決定的な役割を果たした南野だったが、地元メディアの評価はシビアなものが並んだ。
 
 英紙『Daily Mirorr』は、「クロップが出場機会を制限するという決断が正しかったことをミナミノは証明してしまった」と、試合全体での貢献度が小さかったことを指摘。そのうえで、こう続けた。

「ミナミノは不満足なパフォーマンスと態度で、ポジションを争うジェルダン・シャキリと交代させられてしまった。クロップほど高みに上り詰めた指揮官が自らの過ちを認めることは滅多にないが、ミナミノは指揮官が起用を見送ってきた事実が正しかったと証明してしまったかもしれない」

 また、地元紙『Liverpool Echo』は見出しに「ミナミノはチャンスを逃した」と記した採点記事で、南野に前半での交代を余儀なくされたキャプテンのジョーダン・ヘンダーソンと並ぶチーム最低の「4」を与えたうえで、辛辣な寸評を綴った。

「前半はほとんど試合に関与せず、存在感もほとんどなかった。後半は少しだけ改善された」

 リバプールは、現地時間1月17日にマンチェスター・ユナイテッド戦を戦う。プレミアリーグ優勝を争う宿敵との文字通りのビッグゲームを前に、南野はアピールに失敗した感が否めない。

【動画】巧みなポストプレーから好機演出! 南野拓実のアシストシーンはこちら

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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