「彼を含めるプランを考えないと…」待望論噴出の南野拓実をクロップはどう見てる?「良いステップを踏んでいる」

2021年01月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

現地でも話題を呼んでいる起用法

クロップは直近3試合で南野を使わない理由を語った。 (C) Getty Images

 レッズで献身的に振る舞ってきたサムライ戦士の起用法が注目を集めている。日本代表FWの南野拓実だ。

 南野は昨年12月19日に行なわれた第14節のクリスタル・パレス戦で「自分の気持ちを信じて打った」強烈なシュートで待望のプレミアリーグ初ゴールを奪取。7点を挙げるゴールラッシュで大勝を飾ったチームに大貢献した。

 しかし、そこから年末年始の過密日程で行なわれた3試合で、南野に出場機会が与えられていないのだ。3戦未勝利(2分け1敗)と低調なパフォーマンスに終始したチームにあって、その起用法は地元紙『Liverpool Echo』が「今のミナミノなら違いを見出せたはず」と特集記事を掲載するなど、小さくない話題を呼んでいる。

 一体なぜ、25歳の日本代表FWはゴールという目に見える結果を残しながら、チャンスを与えられないのか。先述のクリスタル・パレス戦後に、「我々はもっと彼を使っていきたいと思っている」と公言していたユルゲン・クロップが、現地時間1月8日に行なわれるアストン・ビラ戦(FAカップ3回戦)に向けた会見で、自身の見解を語った。

「私はこの1年が彼にとって難しいものだったとは考えていない。彼はかなり状態が良い」

 改めて南野のコンディションの良さを強調した熱血漢は、さらにこう続けている。

「誰もが新たなクラブにやってきた選手が20点や30点ぐらい取れると考えているように私は感じる。我々が契約した時点で、タキ(南野の愛称)は明らかに良い選手だったが、練習やリーグでの強度にも慣れて、成長してきているし、強みを得ようとしている。彼は間違いなく良いステップは踏んでいる。彼が最後に出た試合から勝てていないから、我々はもっと彼をチームに含めるためのプランを考えないといけないと思っている」

 現在、レッズの攻撃陣は手駒が揃いつつある。モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの強力3トップが盤石なうえ、南野が抜擢されていた中盤も長期離脱を余儀なくされていたチアゴ・アルカンタラとアレックス・チェンバレンが復帰。それゆえにクロップも日本代表FWの起用法を熟考しているのかもしれない。

 およそ1週間後に迫った"宿敵"マンチェスター・ユナイテッドとの大一番(プレミアリーグ第18節)を前に南野にチャンスは訪れるのか。アストン・ビラ戦での起用に対する注目度が高まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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