「カガワは戦術に適応できる」オランダ戦術アナリストが香川真司の名門アヤックス移籍を猛プッシュ!

2021年01月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

欧州にこだわる香川を…

サラゴサ退団以来、新天地が決まっていない香川の存在がクローズアップされている。 (C)Mutsu FOTOGRAFIA

 アタッキングフットボールの歴史を紡いできた名門に、元日本代表MF香川真司の"再起"への活路があるかもしれない。

 昨年10月にラ・リーガ2部のサラゴサとの契約を解除して以来、フリーランスの状態が続いている香川。アメリカのMLSに属しているニューヨーク・シティFCやブラジルの名門ボタフォゴといった具体名も挙がり、さらには古巣セレッソ大阪への電撃復帰の可能性も浮上したが、「まだやるべきことがある」とSNSで打ち明けた本人は欧州でのキャリア続行に意欲を示している。

 そんな31歳の動向がオランダで話題となっている。キッカケとなったのは、現地時間1月5日、同国メディア『Voetbal primeur』で戦術アナリストを務めているエヴェルト・ファン・ゼーレン氏の分析だった。

 同氏は、エールディビジで首位に立つアヤックスの現状について、今夏にマンチェスター・ユナイテッドに移籍した司令塔ドニー・ファン・デベークの「穴埋めができていない」と指摘。そのうえで、チームを操舵できる新たな10番候補に香川真司の名を挙げたのだ。

「エリク・テン・ハーグ(アヤックス監督)は、夏にファン・デベークを放出して以来、代役を見つけ出せずに困っている。その中で私がアヤックスのオプションになり得ると、最初に思い浮かんだのはシンジ・カガワだ」

 独自の分析から人気を博すファン・ゼーレン氏は、「カガワはアヤックスの戦術にも適応できる選手だ」と進言を続けた。
 
「もしも、カガワがかつてのレベルに近づければ、ライン間でうまくプレーでき、裏を突ける選手として、アヤックスのトップ下にフィットできるはずだ。それに彼はどことも契約していないからフリーで獲得できる」

 周知の通り、コロナ禍で経済的に深刻なダメージを受けている欧州サッカー界。それはオランダの超名門アヤックスも例外ではない。実際、CEOを務めているエドウィン・ファン・デルサールは「我々は決して裕福ではない」と公言している。

 そうした財政状況にあって、年齢のネックはあれど、豊富な国際経験を持ち、何よりも"ゼロ円"で獲得が可能な香川は、アヤックスにとっても興味深い存在と言えるかもしれない。

 新年に入ってから自身のインスタグラムで「まずはこの1月にみんなにいい報告ができればと思っています」と綴った香川。果たして、各クラブが財布の紐を締めるコロナ禍の移籍市場で存在に注目が集まっているサムライ戦士に、有力クラブからオファーは舞い込むだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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