「イタリアは生半可ではない」往年の名手ミハイロビッチが指摘した冨安健洋に「足りない」と改善点は?

2021年01月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

現時点での冨安の“弱点”は?

現役時代にカルチョで存在感を強めたミハイロビッチ(左)が、冨安(右)の現状を分析した。 (C) Getty Images

 本職とはいえ、「守備の国」イタリアでCBを務めるのは、容易なことではない。だが、現在22歳の冨安健洋にとっては貴重な経験だ。昨夏にボローニャに入団して以来、日本の俊英DFは、セリエAで大きな成長を遂げてきた。

 そんな冨安をボローニャの指揮官で、現役時代には守備の名手としても輝いたシニシャ・ミハイロビッチが高く評価しているのは言うまでもない。イタリア・メディア『TUTTOmercatoWEB』によると、2021年初戦となるフィオレンティーナ戦(現地時間1月3日)を前に、51歳のセルビア人監督は成長した若手選手を問われた際に、冨安の名前を挙げて讃えている。

 昨シーズン、右SBとしてリーグでも指折り活躍を見せた冨安だが、CBにコンバートされた今シーズンは批判を浴びたことも少なくない。しかし、ミハイロビッチは「トミヤスも大きく成長した」と強調した。

「センターバックとしての方が、より大変なのは当然のことだ。イタリアのリーグは生半可ではないからね」

 では、冨安がさらに飛躍するために何が必要と考えるのか。ミハイロビッチは、日本人選手が度々指摘されている「マリーシア(ずる賢さ)」を口にしたうえで。その"弱点"も克服できると断言した。
 
「トミヤスに足りないのは、文化が異なるほかの選手たちが持っている狡猾さだ。イタリアでもっと多くの時間を過ごし、プレーを重ねていけば、それは向上できるのみだよ」

 その他に成長した選手としてイェルディ・シャウテンとエマヌエル・ヴィニャートを挙げたミハイロビッチは、「この3人には大きく期待している」と信頼を表している。

 0-0に終わったものの、セリエAでは5試合ぶりとなるクリーンシートを記録したフィオレンティーナ戦に、CBとしてフル出場を果たした冨安。2021年も飛躍が期待できそうだ。

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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