「ホンダは誰も傷つけていない」ボタフォゴのファンメディアが“裏切り者”扱いの本田圭佑を擁護!「タダで…」

2021年01月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

ボタフォゴ会長も「重要な人物だった」と強調

ボタフォゴをわずか1年で去ることになった本田のもとにはいまだ非難が殺到しているようだが……。 (C) Getty Images

 1年ぶりの欧州復帰なるか。ポルトガル1部のポルティモネンセ入団が目前とされている本田圭佑。その動向は"サッカー王国"で小さくない波紋を広げた。

 昨年1月に大きな期待を受けてブラジルの名門ボタフォゴへ入団した本田は、史上初めて5大陸のプロリーグで得点を決めるなど大きな話題を集め、好スタートを切った。だが、相次ぐ監督交代で強化がままならないチームは1部リーグで降格圏を彷徨う低迷ぶり。次第に批判の矛先は、状況を改善できなかった日本のカリスマへと向いていった。

 先月30日には自身のツイッターで「批判は当然であり、言い訳はしない」と綴り、ボタフォゴ退団を明言した元日本代表MFのもとには、ファンのみならずチームメイトたちからも非難が殺到。守護神のジエゴ・カバリエリはインスタグラムのストーリーに、「逃げるのは簡単だ。でも俺は逃げない。俺は誰も裏切らない」と暗に本田を揶揄する言葉を投稿した。

 一方で契約途中での退団劇を好意的に捉える向きもある。ボタフォゴのファンメディア『Fogao net』のカルロス・エドゥアルド記者は、「彼は決して誰も傷つけなかった」と銘打った記事で、本田がコロナ禍での活動休止中の給与の支払いをクラブ側に求めなかったことを明かした。

「ホンダはクラブに経済的な害を及ぼさなかった。彼が去って日は浅いが、彼はタダで出ていくことになったのだ。いつだって彼はクラブの助けになりたいとすら考えてくれている」
 また、ボタフォゴのネウソン・ムファレイ会長は同メディアの取材に対して、「彼には敬意を表したい」と円満な契約解除であることを強調した。

「あまりの期待の大きさから、ファンはもっとやってくれるはずだったと腹を立てたのであろう。しかし彼は舞台裏において、重要な人物だったと言える。とくに若手選手との関係の持ち方は尊敬に値するし、ファンへの寄付、クラブブランドの国際化に大いに力を貸してくれた。今回の決断は彼自身のものだ」

 ポルティモネンセとの契約交渉が大詰めとも言われている本田。新天地では本領発揮となるだろうか。

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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