南野拓実、2020年最終戦は出場なしに…。リバプールは難敵ニューカッスルを攻めに、攻めるも、今季初めて――

2020年12月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

チアゴが久々に復帰

サラーが度重なるビッグチャンスを迎えるなど、ニューカッスルを攻め立てたリバプール。だが、相手GKダーロウの牙城は崩せなかった。 (C) Getty Images

 現地時間12月30日に開催されたプレミアリーグ第16節で、南野拓実が所属するリバプールは、敵地でニューカッスル・ユナイテッドと対戦した。

 前節に降格圏に低迷するWBAを圧倒的に攻め込みながら1-1と引き分けたリバプールは、この試合もサラー、フィルミーノ、マネの最強3トップを並べる盤石のメンバーをスタメンに抜擢。ベンチには注目の南野拓実に加え、怪我で2か月近く戦線を離脱していたチアゴも入った。

 前節から中3日とタイトな日程で行なわれた一戦。その序盤戦は一進一退の攻防が続いた。しかし、両軍ともに蓄積疲労から局面でのプレーの精彩を欠いて、思うように決定機を生み出せずに時間を浪費していった。

 27分過ぎからボールポゼッションを高めたリバプールは、中長距離のパスを利した攻撃で、相手の堅牢打破への活路を見出す。32分にはヘンダーソンが相手最終ラインの背後へロングボールを供給。これに反応したサラーが敵エリア内でビッグチャンスを得るも、狙いすましたシュートは、相手GKダーロウの好守に阻まれた。

 その後も70パーセント近いポゼッション率を維持して主導権を握ったリバプールだったが、ラストパスが受け手と合わない細かなミスを散見。結局、ニューカッスルの守備網を突き破れないまま、スコアレスで折り返した。
 
 迎えた後半、リバプールは前半途中からの流れのままに主導権を握る。65分にはフィルミーノとの連携から敵エリア内に侵入したサラーが再びビッグチャンスを迎えるも、コースを突いたシュートは惜しくもゴール左へと外れていった。

 均衡状態が続いた中で、より攻勢を強めていくリバプールは注目されたカードを切る。73分にはミルナーを下げ、約2か月半ぶりにチアゴを投入したのだ。

 このスペイン代表MFの投入をきっかけにアウェーチームはギアが上がる。80分にはチアゴの正確無比なサイドチェンジを起点にマネが敵ゴール前で決定機を得たが、これも決めきることはできず。さらに87分にはCKからフィルミーノがヘディングシュートを放ったが、これも再びダーロウのファインセーブに阻まれてしまった。

 後半はリバプールが一方的に攻め込む展開が続いたものの、試合はスコアレスドローで決着。注目を集めた南野は、チームがフィニッシュの精彩を欠いた中で、2020年最終戦に出場機会は巡ってことなかった。

 なお、今シーズンは初めてスコアレスとなったリバプールは、年明けの1月5日にサウサンプトンとの一戦を迎える。

【動画】レジェンドから称えられた南野拓実のプレミアリーグ初ゴールシーンはこちら

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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