「どうせ代表は海外組が入るんでしょとは言わせない」清水加入の権田修一が語るJリーグと日本代表

2020年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

権田はFC東京時代に師事した大熊清GMの熱意に応えて加入

オンライン上で清水への加入会見を行なった権田。※写真は会見中のスクリーンショット

 清水エスパルスに期限付き移籍を果たした日本代表GK権田修一は12月28日、オンライン上で取材に応じ、新シーズンへの意気込みと、日本代表守護神への想いを語った。

 FC東京の下部組織出身の権田は、2007年にトップチームへ昇格すると、2009年頃からスタメンへ定着し、その後正GKを務め203試合に出場した。2016年には本田圭佑が当時オーナーを務めていた、オーストリアのSVホルンでプレー。

 翌年に帰国してサガン鳥栖に2シーズン在籍したのち、2019年1月にポルトガルのポルティモネンセに移籍。しかしポジション奪取に苦戦し、なかなか出場機会を得られない時期も少なくなく、1年間の期限付きという形で清水に加入し、3年ぶりのJ復帰を決断した。

 そんな権田は「未来の事は分からないですけど、とにかく今後前に進んで行くというためにも一番良い選択だったと思っています」と明かした。決め手となったのは、「監督時代にはあまり使ってもらえなかったけど、人間としても信頼できる方」と語る、現在清水のGMを務め、FC東京時代にも師事した大熊清氏の熱心な誘いだったという。

 権田自身も「エスパルスで良いプレーが出来なかったら、代表にも選ばれなくなると思いますし、そういう危機感を持っています」という熱い気持ちを持って清水に加入しているという。
 
 日本代表でもゴールを守る権田は、現在国際Aマッチの出場試合で7試合連続完封中。10月、11月の代表活動ではシュミット・ダニエルと出場機会を分け合った。日本代表守護神と呼ばれるためには、自身の成長も不可欠だという。

「2年間ほぼ試合に出れないなかで、あまり時間もない。もう一度チャンスを掴むというのは正直厳しいという考えもあって。ヨーロッパで出れないから戻ってきたというよりも、サブで過ごす1年間よりも、清水で戦える1年の方がより成長が望めると思っています」

 さらに、清水からA代表に入ることができれば、自身のみならずチームにとってもプラスがあるのではないかと語る。

「どうせ代表は海外組が入るんでしょというのではなくて、(清水には)若い選手たちもたくさんいるので、そこは強い気持ちでJリーグにもこんないい選手がいるんだよというのをアピールして欲しいと思いますし、そういうところは僕自身も同じでJリーグの選手でも呼ばれるというものを作り上げていかないといけないと思っています」とベテランとして、また日本代表GKとしてチームに還元できるものが多いと語った。

 清水は今季、リーグ戦・最終節での勝利で辛うじて最下位を脱出し16位で終えた。若い戦力も多いチームを、日本代表GK権田が支えることができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【2020ー21移籍動向一覧】J1・J2 新加入、退団、引退選手&監督動向まとめ
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事