現地時間12月24日、パリ・サンジェルマンの指揮官であるトーマス・トゥヘルが解任される見込みだと報じられた。ドイツ紙を先陣にヨーロッパの各国メディアで一斉に報じられたニュースは、世界中のフットボールファンを驚かせた。

　クラブの公式発表はまだないが、後任には、クラブOBで前トッテナム指揮官であるマウリシオ・ポチェティーノが有力視されている。

　そんななか、突如としてフリーとなるトゥヘルに対して、熱烈な勧誘をかけているサポーターがいる。アーセナルのファンだ。

　現地メディア『football.london』によれば、トゥヘルの解任という報道に素早く反応したサポーターたちは、SNS上で「迷う必要がどこにある？」、「アーセナルにいらっしゃい、Mr.トゥヘル」、「今のうちに声をかけろ！」、「なんでもいいから今すぐに来て！」などの声を次々に上げたという。
 

　現指揮官であるミケル・アルテタが率いるイングランドの名門は、11月以降はリーグ戦で白星がなく、現在は降格圏すれすれの15位に沈んでいる。

　そのため、アルテタ監督に対する風当たりが強くなっており、英紙『The Sun』のアンケートでは、62.０％が「今すぐにクビにするべき」と回答。「シーズン終了まで様子を見るべき」の16.７％、「今すぐじゃなくても、クリスマス休暇過ぎまでは様子を見て決断」の14.０％、「いずれ良くなる。長期的な目で様子を見るべき」の7.3%を大きく上回っている。また、英大手のブックメーカーの『Ladbrokes』の解任オッズでも、１.66倍とプレミアリーグの監督の中でトップに立っているという。

　次節、アーセナルは26日に宿敵チェルシーと対戦する。このロンドン・ダービーの結果次第では、アルテタ監督の解任、そしてトゥヘル監督の招聘に現実味が出てくるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部