鄭大世が「現役15年で初めて」の契約満了で清水を退団「心の中では不満で怒り狂ってるんだろうと思ってましたが…」

2020年12月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドイツ時代には内田篤人、香川真司、安田理大らと話していました

今季はJ2の新潟へ期限付き移籍し、26試合出場、9ゴールを記録している鄭大世。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 清水エスパルスは12月23日、クラブの公式ホームページでアルビレックス新潟へ期限付き移籍していたFW鄭大世との契約満了を発表した。

 36歳の鄭大世は川崎フロンターレでプロキャリアをスタートさせると、ドイツのボーフム、ケルン、韓国の水原三星などを経て2015年に清水に加入。今夏には期限付きで新潟へ移籍すると、J2リーグで26試合に出場し9得点を記録していた。

 鄭大世は新潟を通じて以下のように感謝を示した。

「もっと長くここでプレーしたかったですが、振り返れば最高の4か月を最高のサポーターと、才能溢れる最高のチームメイトと共に戦えたことを心から誇りに思い、胸を張って堂々と新潟を後にし、家族の懐に抱擁されたいと思います」(一部抜粋)
 
 また、清水を通じてこうコメントしている。

「現役15年で初めての契約満了です。ドイツ時代、内田(篤人)、香川(真司)、安田(理大)と、いずれ俺らにもその時がくると話してました。でもこれほど清々しいのは、豊かな現役生活を過ごしてきたからだと思います。

 清水では特に多くを手にしましたが、それでもまだこれだけ強く苦しさを感じるのは欲深さゆえであり、欲している以上、飢え続けるということに気づいてから、新潟では欲せず、先も過去も考えず、周りの判断に反応せず、今何ができるかだけ考えてプレーしました。またこの戦ってる感覚を経験できて本当に幸せでした。

 清水では5年間最高のサポーターの前でその経験と多くのゴールを決めれたし、昇格の感動は体に刻みこまれてます。 調子に乗ってて人間関係で揉めることもありましたが、最後は愛するチームメイトと最高の関係を築けました。ずっとここで家族と暮らしたかったですが、ここでの功績を胸に堂々と清水の地を家族と手を繋ぎながら笑顔で後にしたいと思います。

 ニュースで満了の選手の"感謝しかないです"というコメントを読み、心の中では不満で怒り狂ってるんだろうと思ってましたが、僕の心からも素直にその言葉が浮かび上がってきます。みんなこういう気持ちだったんですね。感謝しかないです。ありがとうございました 」(一部抜粋)

 実績十分の"魂のストライカー"は、今季もJ2リーグ24節・町田戦で10月度の月間ベストゴールに選ばれるスーパーボレーも決めている。果たして次の活躍の場は――。

【動画】鄭大世の「身体を張った魂のシュート」、10月度のベストゴールをチェック!

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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