南野拓実のプレミア初ゴールを地元メディアが大絶賛! 「最も味気ないゴールに見えた」と皮肉られた理由は?

2020年12月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

元イングランド代表DFの名手をいなすシーンも

鮮烈な一撃を見舞った南野に地元メディアから賛辞が相次いだ。 (C) Getty Images

 リバプールに入団してちょうど1年。もがいてきた男からようやく待望の一発が飛び出した。

 現地時間12月19日に開催されたプレミアリーグ第14節で、敵地セルハースト・パークでクリスタル・パレスと対戦したリバプールは7-0と大勝。前節のトッテナム・ホットスパー戦から中2日、それもランチタイムキックオフという厳しいゲームで、ゴールラッシュを見せつけた。

 圧巻の得点力を見せつけたリバプール攻撃陣に勢いをもたらしたのが、1年前の同月19日に入団した南野拓実だ。

 開始わずか3分だった。左ウイングでスタメンを飾った日本代表FWは、敵ペナルティエリア内でサディオ・マネのパスを受けると、ワンタッチで元イングランド代表DFナサニエル・クラインをかわし、右足でフィニッシュ。強烈なショットをゴール左隅へ突き刺した。

 その後も中央へポジションを絞りながら積極的にチャンスに絡んだ南野は、元イングランド代表DFガリー・ケイヒルをワントラップでいなして、シュートまで持ち込む軽やかなプレーを披露するなど、90分間に渡ってチームに貢献し続けた。

 待望の初ゴールを含めた南野の出色のパフォーマンスには、現地メディアからも賛辞が集まっている。
 
 英公共放送『BBC』が「ミナミノはクールに隅を突き、アウェーで相手を圧倒したチームの口火を切った」と称えれば、英スポーツ専門ラジオ局『talkSPORT』は、「崇高な7発での大勝だ」とリバプールを絶賛したうえで、次のように綴った。

「7点中7点が全て特別なものだった。それだけに少し奇妙に聞こえるかもしれないが、ミナミノにとってプレミアリーグでのゴールとなった先制のシーンは最も味気ないものにも見えるぐらいだった。パレスには追いつくチャンスがいくらでもあったが、リバプールが冷淡な仕上げをしたことで手の届かないものとなった」

 さらに日頃からリバプールの情報を熱心に報じている地元紙『Liverpool Echo』は、寸評採点において、南野にチームで2番目(ジョエル・マティプ、ジョーダン・ヘンダーソン、サディオ・マネと並ぶ)となる「8」を与えたうえで、次のように評した。

「とても素晴らしいプレミアリーグ初ゴールを奪っただけでなく、デンジャラスなプレッシングも見せつけた。ほとんど勝負が決した後半も活発な動きを続けていた点は評価に値する」

 ストライカーとして欲していたゴールを決められずに苦しんできた南野。よややく生まれたプレミア初ゴールをキッカケに、ここから飛躍していくだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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