【J1】逆転勝利の川崎が史上最多の勝点83、総得点88で今季終了!ACL三つ巴バトルは名古屋が制す

2020年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

28ゴールのオルンガが得点王に輝く

決勝ゴールを奪った川崎の家長。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは12月19日、各地で最終節の9試合を開催。王者・川崎は逆転勝利で、J1史上最多勝点を「83」、史上最多得点を「88」に更新し、今季を締めくくった。名古屋、C大阪、鹿島の三つ巴となっていた来季アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権争いは、広島を下した名古屋が制したほか、得点王のタイトルは柏のオルンガが獲得した。

 すでにJ1優勝を決めている川崎フロンターレは、アウェーで7位の柏レイソルと対戦。ゲームは苦しい展開となる。14分にオルンガに今季28点目となるゴールで失点を許すと、46分にも瀬川祐輔に追加点を奪われ2点を先行されてしまう。

 だが王者はここから反撃開始。まず48分に家長昭博が1点を返すと、55分にも相手のミスから最後はレアンドロ・ダミアンが冷静に押し込み、あっという間に同点に追いつく。そして仕上げは81分。家長がペナルティエリア左から右足でゴールに流し込み、ついに逆転に成功する。

 持ち前の攻撃力を存分に発揮した川崎が、3-2で最終戦を鮮やかに飾った。なお、13点で渡邉千真と武藤嘉紀が持つ新人最多ゴール記録に並んでいた三笘薫は、記録の更新はならなかった。

 3位の名古屋グランパスはホームに8位のサンフレッチェ広島を迎え撃った。スコアレスで推移し、他会場の結果も気になりだしたところで、均衡がようやく崩れたのは86分だった。山崎凌吾からペナルティエリア右でパスを受けた前田直輝が左足一閃。目の覚めるような弾丸シュートは鮮やかにゴールネットを揺らした。勝点3を積み上げた名古屋は自力で9年ぶりのACL出場を決めた。

 4位のセレッソ大阪と5位の鹿島アントラーズは後者のホームで直接対決。互いに堅守を破れず膠着状態が続いたなか、ゲームが一気に動き出したのは試合終盤だった。83分、C大阪は柿谷曜一朗のシュートのこぼれ球に反応した松田陸が押し込み、ネットを揺らす。ただ、鹿島も黙っていない。90分にエヴェラウドが意地の同点弾を叩き込み土壇場で振り出しに戻した。

 結局試合はこのまま1-1で終了。3位の名古屋が勝利を収めたため、直接ACLの出場権獲得とはならなかったが、すでに出場権を得ている川崎かガンバ大阪が天皇杯で優勝した場合は、繰り上がりで4位に権利が与えられるため、4位で今季を終えたC大阪には出場権獲得の可能性は残されている。
 
 J1・最終節の結果は以下の通り(左側がホーム)。

仙台0-0湘南
鹿島1-1C大阪
浦和0-2札幌
柏2-3川崎
FC東京1-0神戸
横浜FC3-1横浜
名古屋1-0広島
G大阪0-2清水
鳥栖2-2大分

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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