【J3】上位陣が揃って引き分け、残り1席のJ2昇格争いは最終節まで持ち越し。長野、相模原、岐阜の3チームに絞られる

2020年12月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

得失点差で大きくリードする2位・長野が有利な状況を維持

チームトップの10ゴールを記録している三田。長野の最終節での昇格を決める事が出来るか。(C)J.LEAGUE

 ブラウブリッツ秋田の優勝とJ2昇格が決定しているJ3リーグは12月13日、第33節の9試合を開催した。上位4チームがそれぞれ直接対決を行ない、2試合ともドローで勝点1を分け合い、J2昇格となる残り1席は3チームの争いに絞られた。

 勝点58の2位・AC長野パルセイロは、同55の4位・FC岐阜をホームに迎えた。長野は勝点3を積み上げ、他会場の3位・SC相模原が勝点を得られなければ今節で2位を確定し、J2への昇格が決まる。一方の岐阜は勝点『3』差で勝利すれば長野に並ぶことができる、どちらにとっても勝利が欲しい一戦となった。

 試合は、0-0で前半を折り返すと、逆転での昇格を目指す岐阜が積極的に攻勢に出る。62分に中島賢星が強烈なミドルシュートを放つがゴール左のポストに嫌われ、その中島と交代で出場した前田遼一がペナルティエリア内から強烈なシュートを放つが、GKがファインセーブ。

 一方の長野も89分に三田尚希がペナルティエリア内から左足でシュートを放つが、GKに防がれる。さらにこぼれ球に岩沼俊介が詰めるがミートできず。このまま0-0でタイムアップを迎えた。

 3位・相模原はホームで首位の秋田と激突。立ち上がりは秋田に攻め込まれた相模原だったが、28分、スローインの流れから才藤龍治がループシュート。ゴール右のポストに当たりさらにルーズボールを争う混戦となるが、最後はクリアされ得点ならず。すると37分、自陣深くで相手にスローインを与えると、その流れから鈴木準弥のクロスに鎌田翔雅にドンピシャヘッドを決められ1点ビハインドを背負う。

 しかし前半終了間際の42分、左サイドの連係からペナルティエリア内に侵入すると、最後は才藤が右足を一閃。相模原が同点に追いつく。アディショナルタイムまで攻め続けた相模原だったが、追加点を挙げられず1-1で終幕となった。
 
 この結果J2昇格を争う最後の1席は最終節に持ち越し。勝点59の2位・長野、同58の3位・相模原、同56の4位・岐阜の3チームに絞られた。

 次節のJ3リーグ最終戦で、長野はホームにいわてグルージャ盛岡を迎え、相模原は敵地で5位・FC今治と激突、岐阜は敵地でガンバ大阪U-23と対戦する。

 長野は勝利すれば自力昇格となるほか、得失点差が『+21』と相模原の『7』、岐阜の『12』を大きく突き放している。そのため、相模原が逆転で2位に食い込むためには勝利が絶対条件でかつ、長野の引き分け以下が必要となる。

 岐阜が昇格を決めるには、長野と相模原が敗戦に終わり、なおかつ大量得点での勝利が必要となる。

 J3リーグの最終節は12月20日、13時に各地で一斉にキックオフされる。
 

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