「やっとFC東京の一員になれた」うれし涙の決勝弾!広島戦でJ初ゴールの大卒ルーキー中村帆高が見据える先

2020年12月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

中村帆高は、ACLラウンド16ではベンチスタートの悔しさも

ヒーローインタビューを終え、ファンに挨拶する中村帆高。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ31節]FC東京1-0広島/12月12日(土)/味スタ

 ACL帰国後初のリーグ戦となったFC東京は、平均年齢23.8歳の若手主体の先発メンバーで試合に臨んだ。

 堅く守りカウンターからゴールに迫るという、ハッキリとした狙いを持っていたものの、サンフレッチェ広島の洗練された攻撃に苦しむ時間帯も長くなった。それでもACLでの経験もあってか、逞しさを増した守備でこれを凌ぐと、カウンターから最後はSBの中村帆高がゴールを決めて1-0で勝利を収めた。

 この試合の決勝弾がプロ入り後初ゴールとなった中村帆高は、試合後のフラッシュインタビューで「今年1年、こうやっていろいろとチャンスをもらえているなか、結果が出せなくて、すごく悔しい思いもあってこうやって一年過ごしてきて、自分の点でチームを勝利に導くことができて、やっとFC東京の一員になれたのかなと思います。今は本当にうれしいです」と感極まった。
 
 カタールでのACL初戦・上海申花との対戦では、先発するものの、抜け出した相手を倒してしまいPKを献上。決勝トーナメント1回戦の北京国安戦ではベンチスタートとなるなど、悔しい想いも味わってきた。

「カタールで出場時間が短かった選手などが出て、とにかく今日は出し切ろうという気持ちで挑みました」と中村帆高は気持ちを前面に押し出したプレーで決勝弾を叩き込んだ。

 今季27試合に出場している明治大卒のルーキーは「これが第一歩というか、やっとスタートラインに立てたのかな」と向上心を忘れない。

「これで満足していたらそれだけの選手で終わっちゃう。喜ぶのは一瞬にして、次に向けて頑張っていきたい」

 ACLでの激戦を経て、J初ゴールを記録した若武者のさらなる活躍に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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