「才能があるのは間違いない」リバプール専門メディアが南野拓実の重要性を訴える! 指摘された改善点は?

2020年12月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「クラブにとってはまともな選択肢だ」

リバプールで苦戦が続いていた南野だが、専門メディアからは一定の評価を得ているようだ。 (C) Getty Images

 多士済々のプレミアリーグで奮闘を続けているサムライ戦士に注目が集まっている。リバプールに所属する南野拓実だ。

 今年1月にレッドブル・ザルツブルクから鳴り物入りで加入した南野だが、飛躍を期待された2シーズン目は壁にぶつかっている。開幕からおよそ1か月で公式戦3ゴールと序盤戦は結果も残していたものの、その勢いは徐々に下火となり、今夏に入団したディオゴ・ジョッタの台頭も影響し、レギュラー争いから一歩後退している感が否めない。

 それでも、直近のミッティラン戦では不慣れなインサイドハーフで抜擢されながら、チームトップのプレッシング(37回)を記録。「タキはクロップの求めるプレスマシーンとなった」と地元紙『Liverpool Echo』から称えられた。

 そうしたなかで、ここ最近、目に見える結果を残せずに風当たりが強まっていた南野に対して、新たな見方が出始めている。リバプール専門メディア『The Anfield Warap』のダン・モーガン記者は、「ミナミノは元々バーゲン価格でクラブにやってきた選手だった」としたうえで、「多くの人が彼をたった1試合見ただけで、すぐにマイケル・エドワーズ(スポーツディレクター)が巧みな手腕で引き抜いた凄い選手だと判断した」と続けている。

「ミナミノはあらゆる意味でリアリスティックに生き抜いている。リバプールが支払った金額を考えれば、チームの判断はまともな選択であり、彼に何も問題がないことを示しているようにも思える。ジェルダン・シャキリが何を残したかを考えて欲しい。実際、彼よりもミナミノは間違いなく効果的だ」
 
 さらに「ミナミノはまだまだ改善しなければならない」と続けた同記者は、今後の飛躍へのポイントを綴っている。

「ミナミノがチームのなかで役割を得るためには、彼自身の体型を変え、さらにスペースを見つけるスキルを改善させなければならない。才能があることは間違いない。だが、このチームでは、今以上、"平均以上"のレベルがやはり必要となる。

 キープレーヤーの相次ぐ負傷によって、クロップのチームでは責任感が問われている。その責任は間違いなく、あらゆるタイミングで、全ての選手たちにも影響を及ぼす。そのなかでは序列は関係がない。ミナミノにもチームの重要な役割を果たさなければいけなくなる」

 今後、南野にはどのような形でチャンスが舞い込むのか。現地メディアの注目度が少しずつ高まりを見せるなかで、ユルゲン・クロップ監督の手腕に注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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