神戸がPK戦の死闘を制しACL4強入り! 最終盤投入のイニエスタも執念でPKをねじ込む

2020年12月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

延長後半にイニエスタが出場

FKから貴重な同点ゴールを決めた古橋。(C)VISSEL KOBE

 ヴィッセル神戸は12月10日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝で水原三星(韓国)と戦い、1-1でPK戦に突入。これを7-6で制した神戸が勝利を収め、準決勝にコマを進めた。

 決勝トーナメント1回戦の上海上港(中国)戦で足を痛め途中交代していたアンドレス・イニエスタはベンチスタート。対する水原三星は前節の横浜F・マリノス戦で3-2の逆転勝利を収め勢いに乗る。

 試合は、そんな勢いに乗る水原三星に先制されてしまう。7分に右サイドのクロスからニアサイドに飛び込んだFWパク・サンヒョクにヘディングでシュートを決められ1点のビハインドを背負う。

 5バックで守る相手にボールを持たされる神戸だったが、次第にペースを握ると、相手の激しチャージに29分、31分と続けてイエローカードが提示される。すると34分、ドウグラスの浮き球のパスに反応した西大伍がペナルティエリアに侵入するところで相手DFに倒される。

 主審はイエローカードを提示しPKスポットを指すが、VARのオンフィールドレビューを行ない、キム・テファンへのレッドカード提示とペナルティエリア外からのFKに変更された。

 このFKではドウグラスと古橋亨梧がボールサイドに立ち、変化をつけて古橋が壁の下を通す鋭いシュートを放つ。これがゴール左に吸い込まれ、神戸が1-1の同点に追いつく。

 相手がひとり少なくなった神戸は後半頭から西に替えて小田裕太郎を投入。しかしスコアを動かすことができず1-1のまま延長戦に突入した。
 
 延長前半に初瀬亮のクロスから古橋がヘディングでそらすがこれはゴール右のポストを直撃。さらに高い位置で古橋がボールを奪い、パスを送るが、ゴール前でフリーのドウグラスが上手くミートできず、相手DFにクリアされてしまう。

 攻め切れない神戸は113分にイニエスタを投入。しかし117分オープンな展開から水原三星に立て続けに攻め込まれ、2度の決定機を作られるが、山口蛍、GK前川のスーパーセーブでこれを凌ぐ。

 120分の激闘は決着つかずにPK戦に突入。PK戦ではイニエスタが1人目で登場し、足を痛がるそぶりを見せるものの気迫でゴール中央に沈めると、両チーム6人目まで成功。迎えた水原三星の7人目、チャン・ホイクがクロスバーの上に外し、神戸の藤本憲明がきっちりとシュートを決めPK7-6で勝利を収めた。

 次戦、神戸は北京国安を2-0で破った蔚山現代と12月13日に準決勝で激突する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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