清水DF吉本一謙が14年間のプロ生活に終止符。古巣FC東京も惜別コメント!

2020年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

12月16日(水)のホーム最終戦後に引退セレモニーを行なう

膝の故障の影響もあり今季はまだ出場機会のない吉本。写真:滝川敏之

 清水エスパルスは12月9日、クラブの公式ホームページで所属するDF吉本一謙の今季終了後の引退を発表した。

 吉本はクラブを通して「14年間のプロサッカー選手生活を引退することを決断しました」と以下のように自身の引退理由をコメントしている。

「自分は怪我が多く、両膝合わせて10回の手術をしましたが、その都度辛かった時に頑張れたのは、皆様の支えや皆様が自分を信じてくれたからです。引退を決断したのは、自分が背中を見て育って来た偉大なる先輩達のように、毎日練習を休まず全力でプレーしてチームの見本となることと、自分自身が納得するプレーをすることが来年以降の自分には難しいと思ったからです」

 さらにこれまでの想いをこう綴った。

「18歳のJリーグデビュー戦、前半29分で3失点して途中交代したあとに、これがあって良かったと引退する時に言えるような選手になろうと思って14年間プレーして来ましたが、今はこのデビュー戦のおかげで誰よりもチームの勝利にこだわるようになったし、誰よりもチームの為に戦って来たと胸を張って言えます。本当はもっとたくさん、それぞれのチームへの想いを伝えたいのですが、ここでは書き切れないので、自分のSNSなどで今後伝えさせてもらいたいと思います」
 
 吉本はFC東京の下部組織出身で、U-15、U-18とプレー。2007年にトップチームへ昇格。その後にFC岐阜、水戸ホーリーホック、アビスパ福岡と渡り歩き、2019年7月に清水に加入していた。昨季は清水で5試合に出場したが、膝の故障の影響もあり今季の出場はなかった。

 吉本の引退発表には、長年過ごした古巣FC東京も公式インスタグラムでメッセージを投稿。

「U-15、U-18出身で、07年にトップチーム昇格を果たし、2018年まで東京に在籍をした吉本一謙選手が現役引退を発表しました。小平出身で青赤魂を持ち、どんな時でもFC東京を気にかけてくれるカズ。現役生活、本当にお疲れさまでした。全消し魂はこれからも必ず受け継がれます」

【画像】古巣FC東京が投稿した吉本一謙の思い出ショット6選

 多くのクラブで愛された吉本。12月16日(水)のホーム最終戦(ベガルタ仙台戦)終了後に、IAIスタジアム日本平にて引退セレモニーを行なう予定だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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