「戦術的にめちゃくちゃ」キャラガーがダービー完敗のアーセナルとアルテタ監督を酷評!「試合後のコメントは信じられない」

2020年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アーセナルとアルテタは月から来たのか」

ここまでまさかの15位に沈んでいるアーセナル。アルテタにも厳しい声が……。 (C) Getty Images

 12月6日のプレミアリーグ第11節で、アーセナルはトッテナムとのノースロンドンダービーを0-2で落とした。

 ミケル・アルテタ監督は試合後、選手たちが自分の求めたことをすべてやったと話している。だが、元イングランド代表のジェイミー・キャラガーは、英衛星放送『Sky Sports』で「あのインタビューは信じられなかった」と、アルテタを批判した。

「アーセナルのプレーは良くなかった。最初から、守備やボールを持ったときもひどかった。彼の言葉を聞いたときは、あっけにとられたよ。ジョゼ・モウリーニョが、ポゼッションは詩人や哲学者のためのものと言うのを見たが、ぴったりだ。ポゼッションしても何もないのならね」

 さらに、キャラガーは「戦術的にアーセナルはめちゃくちゃ、ひどかったと思う」と続けている。

「フラストレーションで、信じられなかったのは、モウリーニョのキャリアで何度もあったことを見たことだ。今シーズンのトッテナムを見ただけでも、彼らがやろうとすることは分かる。アーセナルとアルテタが月から来て、モウリーニョがだれか知らず、トッテナムのプレーを見たことがないみたいだった」

 キャラガーは「アルテタが就任したときは好きだったし、今も好きだ」と強調。「そのうえで、大きなフラストレーションなのは、昨シーズンの彼はビッグマッチで自分より優れたチームと対戦した際、考えを変えていたことだ」と話した。

「バルセロナから来て、(ジョゼップ・)グアルディオラと仕事した。彼の考えは周知のとおりだ。だが、昨シーズンの彼はそれを時折変えた。リバプールに2-1で勝った試合は、シュート3本でポゼッション31%だ。でも、彼らは勝った。わたしは、戦術的にファンタスティックだったと思う」

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「信じられないのは、トッテナム戦でアーセナルがそれをしなかったことだ。相手は首位で、自分たちは14位。ダービーのアウェーゲーム。相手のほうが優れているんだ。同じことをすべきだよ。負けるかもしれない。それはあり得る。だが、あんなナイーブなプレーはダメだ」

 だが、アルテタを解任すべきではないとも考えている。ただ、続投させれば、アーセナルが苦しい時期を経験することになるともつけ加えた。

 元イングランド代表DFは「この状況で彼に重圧がかかると言われるかもしれない。だが、わたしならアルテタの立場を考えることもしない。わたしは本当に彼が好きなんだ」と話している。

「アルテタで続けるべきだ。だが、まだ多くの痛みがあるだろう」

 アーセナルは、アルテタの下で復活を果たせるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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