悪童バロテッリが“元ミランだらけ”の2部クラブ加入!「セリエAに連れてって」と反響

2020年12月08日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「最後の、最後の、最後の誘い」

モンツァ加入が決まったバロテッリ。(C)Getty Images

 稀代の悪童が、サッカー界に帰ってきた。現地時間12月7日、セリエB(イタリア2部リーグ)のモンツァがマリオ・バロテッリの加入を正式発表した。
 
 現在30歳のバロテッリは、ルメッザーネで弱冠15歳にしてプロデビュー。その後はインテル、マンチェスター・C、ミラン、リバプール、再びミラン、ニース、マルセイユ、ブレッシャを渡り歩き、今夏からフリーエージェントになっていた。
 
 最近はブラジルのヴァスコとの交渉が進んでいたが、本人はヨーロッパでのプレーを希望。そこに手を挙げたのが、モンツァだった。同クラブは18年夏に元ミラン・オーナーのシルビオ・ベルルスコーニが買収し、CEOはアドリアーノ・ガッリアーニ、監督はクリスティアン・ブロッキ、トップ下はケビン=プリンス・ボアテング(元ガーナ代表MF)と、元ミラン勢で固められたクラブだ。
 
 バロテッリと言えば、類稀な才能を持ちながら、ピッチ内外でトラブルが絶えない悪童。昨シーズンもコロナ中断明けの練習参加をめぐってブレッシャ首脳陣と対立し、最終的には喧嘩別れしている。それでも、ミラン時代に共に戦ったガッリアーニCEOは、契約前に『Gazzetta dello Sport』にこう語っていた。
 
「彼には本当に最後の、最後の、最後の誘いだと言った。私は彼が好きなんだ。マリオは技術と肉体的な能力を持ち、素晴らしいクオリティーを垣間見せてきた。どうして先に進めないか分からない。でも彼はまだ30歳だ。会長(ベルルスコーニ)は興奮している。OKしてくれた。とても喜んでいたよ。電話でマリオと話もしている。出場試合や昇格に応じたボーナスをつけて、低い固定額にすることを彼は受け入れた。ライオラ(代理人)も非常によく振る舞ってくれて、手数料を取らなかった。マリオはブラジルからな非常に重要なオファーを、リオデジャネイロのヴァスコ・ダ・ガマに行くことを諦めてくれた」
 
 バロテッリ加入を伝えたモンツァの公式ツイッターの投稿は、さっそく大きな反響。以下のようなコメントが並んだ。
 
「ヴァスコに行くと思っていたが…」
「まさか本当にセリエBに来るなんて!」
「ようそこスーペル・マリオ!」
「モンツァをセリエAに連れてってくれ」
「次はパトも獲得してほしいな」
「ガッリアーニさすが!」
「真面目になってくれればエースになれる!」
 
 モンツァは10節を終えたセリエBで10位。自動昇格の1~2位、そして3~8位の昇格プレーオフをまだまだ狙える順位に付けている。ベルルスコーニとガッリアーニの夢は「セリエAで古巣のミランと戦うこと」であり、バロテッリは同じ目標に向かって戦うことになる。要注目だ。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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