「36歳でこれほどキレキレとは…」圧巻先制弾のイニエスタに敵国・中国も脱帽!「W杯決勝のゴールのようだ」

2020年12月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「30分間は抑えられたが…」

31分に見事なタッチから貴重な先制点を挙げたイニエスタ。(C) Getty Images

 12月7日に開催されたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦で、ヴィッセル神戸は上海上港と対戦。2-0で快勝し、準々決勝に駒を進めた。

 この重要な一戦で格の違いを見せつけたのが、アンドレス・イニエスタだ。31分、山口蛍のワンタッチパスをペナルティエリア中央で受けると、鮮やかな反転から細かいタッチで相手DFをかわして左足を一閃。GKの手かすめたシュートが見事にネットを揺らした。

 この先制ゴールで試合を優位に進めた神戸は、50分に古橋亨梧のクロスに西大伍が巧みに右足で合わせて追加点を奪取。守備陣も奮闘し、この2点のリードを守り切った。

 均衡を破る千金弾で千両役者ぶりを見せつけたイニエスタには、敵国・中国のメディアも脱帽のようだ。

【動画】中国メディアも脱帽!鮮やかなタッチからのイニエスタの左足弾はこちら
 スポーツメディア『新浪体育』は、この一戦を中継した『CCTV Sports Channel』のコメンテーターの解説を抜粋した記事を掲載。イニエスタの得点シーンについて、元選手のゴン・レイ氏の次のようなコメントを紹介している。

「(イニエスタ)たくさん走ることはめったにないが、突然右に走ってボールを受けた。リズムがとても良い。彼がボールを扱うと非常に効果的なんだ。ハイレベルのアスリートだね。2010年の南アフリカ・ワールドカップの決勝を思い出す。スペインはオランダと対戦し、イニエスタはペナルティエリアで振り返り、身体の向きを変えてゴールを決めた。彼は歳を取り、体力は衰えたが、同じようにプレーする感覚は健在だ」

 また、同じく解説を務めたリュー・ジャユアン氏は、「イニエスタは上海上港の選手がナーバスになっていると感じていた。36歳なのに、彼の身体がまさかこんなにキレキレとは」と驚き、上海上港の8番対策に触れた。

「30分間は抑え込んでいた。だが、オープンになった時、一瞬のギャップを突かれた。このようなプレーヤーは、試合を通してマークしておかなければならない」

 中国メディアも絶賛した元スペイン代表MFだが、気掛かりなのは68分に右太腿を痛めてベンチに下がったことだ。10日に行なわれる準々決勝(対戦相手は8日に決定)で、ピッチに立てるのか。大事に至らないことを祈るばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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