ソン・フンミンの「本当にワールドクラス」な衝撃ミドル炸裂! トッテナムがアーセナルを一蹴して首位堅持

2020年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

アーセナルに炸裂したトッテナムのカウンター

鋭いカウンターから豪快なミドルシュートを決めたのが、ソン・フンミンだった。 (C) Getty Images

 現地時間12月6日、プレミアリーグ第11節が開催され、トッテナム・ホットスパーとアーセナルが対戦した。

 およそ9か月ぶりに観客を動員して行なわれた公式戦201回目のノースロンドン・ダービーは、のっけから、両雄が果敢なフォアチェックで敵ボールをチェイス。局面で激しい肉弾戦を演じ合う白熱の攻防戦が展開されるなかで、ホームチームが均衡を破る。

 12分、ケインからのパスを受け、敵陣左サイドからボールを持ちこんだソン・フンミンが右足一閃。距離にしておよそ25メートルという位置から狙いすましたシュートは、鮮やかな軌道でゴール右隅へと突き刺さった。

 英衛星放送『Sky Sports』で解説を務めた元イングランド代表DFガリー・ネビルが、「ソンは本当にワールドクラスの選手だ。彼なら世界のどこのクラブでも活躍できるだろう」と褒めちぎった韓国代表FWの一撃で先手を取ったトッテナムは、その後もリスク管理を行ないながら鋭い速攻を見せつけ、主導権を握り続けた。

 かたやアーセナルは、今季プレミアで10ゴールしか決められていない攻撃陣が精彩を欠く。眼前に立ちはだかる白き壁を打ち崩す術を見いだせないまま、時間を浪費していった。

 アーセナルが91パーセントものボール支配率を記録しながらトッテナムの堅守を崩せなかった試合は、前半終了間際に再び後者のカウンターが炸裂する。

 アディショナルタイム1分、中央突破をしたロ・チェルソからのパスを敵エリア手前で受け取ったソン・フンミンが、背後から走り込むケインにラストパス。これを背番号10が左足でシュート。この渾身のショットが見事にニア上を射抜いたのだ。

 エースのキャリア通算250ゴール目で2-0とリードしたトッテナムは後半も手堅い試合運びを見せる。かたやアーセナルは敵陣でボールこそポゼッションしたものの、ファイナルサードでの創造性を欠き、もどかしい時間が続いた。

 その後もホームチームのソリッドな守りの前に攻め手を欠くアウェーチームという構図で時間が経過していった後半は、67分にラカゼットが惜しいヘディングシュートを放った以外に目立った場面は見られず。70分以降はアーセナルのワンサイドで進んだが、ボールを持たされ続けた彼らにゴールが生まれることはなかった。

 結局、試合は2-0で終了。90分にWGのベルフバインを下げ、CBのロドンを投入するなど、最後までモウリーニョ監督らしいリアリスティックなスタイルを貫き、逃げ切ったトッテナムは首位をキープ。一方、宿敵に為す術なく今季リーグ戦6敗目を喫したアーセナルは15位に後退した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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