【FC東京】「あのシーンだけ…」ACL敗退に長谷川監督が失点場面を悔やむ「アジアの大会に慣れていない選手もいた」

2020年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「来年のオリンピックに繋がる」

試合後の会見で思いの丈を語った長谷川監督。(C) Getty Images

 現地時間12月6日、FC東京はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦で、北京国安(中国)と対戦し0-1で敗戦。3度目のACL参戦で、過去2大会(2012、2016年)に続き、またもベスト16で中国勢相手に涙をのんだ。

 前半からチャンスは作るもゴールを奪えず、59分にブラジル代表としても活躍したMFレナト・アウグストに右サイドを崩され、最後はFWアランのシュートで被弾。この1点が最後まで重くのしかかった。

 試合後、会見に出席した長谷川健太監督は、まず失点の場面を振り返りつつ、次回以降への意気込みを語った。

「1点がなかなか遠いなかで一瞬の隙というか、レナト・アウグストにあのシーンだけ縦に割られて中の対応が若干薄くなった部分が悔やまれる。1点なんとか取り返したかったと思うし、本当に素晴らしいメンバーで臨めてベスト16という壁にまた阻まれたが、またこういう経験を次に生かして、次こそはFC東京としてベスト8以上に行けるように頑張っていきたい」

 また、今大会ではMF安部柊斗やDF渡辺剛をはじめ、東京五輪世代の選手たちも奮闘をみせた。

「素晴らしい経験を彼らは積んだと思っている。こういうアジアの大会に慣れていない選手もいたと思うが、実際に彼ら(アジアの選手たち)とプレーをして感じた部分はあると思うし、それが来年のオリンピックに繋がると思っている。こういう経験をさらに自分の糧にして、成長してほしい」
 
 会見終盤には、新型コロナウイルスが流行し、異例のシーズンとなった今季の総括も行ない、関係者各所への感謝の言葉も伝えた。

「今まで人生で味わったことない、考えさせられるような1年で、みんなで英知を絞りながらもう1度スポーツを、サッカーをということで、復興に向けて本当に全人類が一致協力して歩んだ1年だったと思っている。そういうなかでAFC(アジア・サッカー連盟)や日本サッカー協会、Jリーグの協力があって、こうしてまた我々はサッカーをすることができ、こういう素晴らしい大会に参加することもできた」

 ACLは終わったが、FC東京にはリーグ戦2試合、そしてルヴァンカップ決勝というタイトルマッチも残されている。カタールで得た貴重な経験を、残りの試合で活かせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事