“ネイマール発言”はメッシのパリSG電撃移籍を後押しするか。専門記者の見解は?「パリ人は夢を見始めている」

2020年12月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「財政的な問題は多いが…」

バルサ時代に様々な名シーンを作り出したネイマール(右)とメッシ(左)。このコンビが再び見られることはあるのだろうか。 (C) Getty Images

「何より望むのは、またリオネル・メッシとプレーすることだ」
「僕は来年、彼とプレーしたい。来シーズンはそれをしなければいけない」

 パリ・サンジェルマンのネイマールがこう発言したことで、世界はバルセロナ時代のようなタッグの再結成が実現するのかに目を向けている。

 メッシが今夏にバルサ退団を望んだ際、新天地となる可能性が高いと騒がれたのは、恩師ジョゼップ・グアルディオラが率いるマンチェスター・シティだった。しかし、先述のネイマールの発言で、パリSGへの移籍が大きく注目を集めているのだ。

 フランス・サッカーに詳しいジュリアン・ローレン記者は、英公共放送『BBC』で、キリアン・エムバペやアンヘル・ディ・マリアが残るなら、金銭的にメッシを加えることは不可能との見解を示した。

 また、同記者は、「財政的にメッシ、ネイマール、エムバペを同時に抱えるのは不可能だ。メッシとネイマール、そして今シーズンで契約満了のディ・マリアを抱えることができるかも確信がない。ディ・マリアを放出し、エムバペをレアル・マドリーに売却することで、メッシ獲得だろうか」と述べている。

「取り組むべき財政的な問題はたくさんある。しかし、パリの多くの人は夢を見始めている。ネイマールがオーナーに話を聞くよう求めれば、聞くだろう。まだ先は長い」
 
 一方、スペイン・サッカーに精通するギジェム・バラゲ記者は、「メッシはバルサで新会長を待っていない。新会長にも出て行きたいという明確なメッセージを残した。彼は移籍を望んでいる」と話した。

「ネイマールの契約は1年半あり、パリから獲得して、シティやユベントス、インテル、チェルシーなどでメッシと一緒になるのは実質的に不可能だ。パリでメッシがネイマールに加わる方向への転換と思われる。興味深いね」

 さらにバラゲ記者は「パリは多くの点で条件を満たす」と続けている。

「パリはメッシが自分でいられる場所だ。スペイン語を話す選手も多く、優勝して挑戦する力がある。バルセロナがトップに挑戦するのは不可能だ」

 はたして、メッシとネイマールの再タッグは、実現するのか。そして、その場所はどこになるのか。当代屈指のクラックたちの動向から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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