「面白いなと思えなかった」堂安律がマンCからのオファーを一蹴した過去を独誌で告白!「獲得の条件が…」

2020年12月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドイツでの挑戦に手応えを口にする

バイエルン戦で鮮烈なゴールを奪うなど、強烈なインパクトを残している堂安が、ドイツでの日々をポジティブに振り返った。 (C) Getty Images

 今夏にオランダからドイツへ挑戦の舞台を変えたサムライ戦士は、充実の日々を送っているようだ。ビーレフェルトに所属する堂安律である。

 現在22歳の日本代表MFは、この夏に期限付きでオランダ強豪PSVからブンデスリーガ昇格組ビーレフェルトに加入。直後にすぐさまレギュラーの座を掴み、今シーズンここまで公式戦すべてで先発を飾っている。

 ブンデスリーガ残留が目標のチームは、開幕3戦目から7連敗を喫して17位に低迷。苦しい状況にあるが、ドイツ誌『Kicker』のインタビューに応じた堂安は、「タフな仕事だけど、僕はとても良いフィーリングを得ている」と新天地での手応えを口にした。

「ここでは、相手選手が例外なくこれまで経験してきたすべての相手より強い。コロナ禍や周りのサポートがないだけではなく、本当にすべてが違う。僕個人にもすべてを求められている。フィジカル、スピード、インテンシティ…すべてにおいて準備ができていなければいけない。だけど、このリーグが成長のチャンスを与えてくれていることは、ありがたい」

 ブンデスリーガでの成長をポジティブに語った堂安。これまでも彼は常に己が成長できる場所を求めてキャリアの重要な選択をしてきた。それは2017年6月にガンバ大阪からフローニンヘンに移籍した際もそうだったという。

 同誌によれば、マンチェスター・シティからもオファーを受け取っていたという22歳の日本代表MFは、こう語っている。
 
「18歳の時にもう日本ではこれ以上、成長することはできないと感じた。その時にU-20ワールドカップが韓国であって、多くのスカウトに見てもらえた。フローニンヘンからのオファーは一歩を踏み出すのにちょうどいいタイミングだった。

 その時にいくつかのビッグクラブも僕と話したいと関心を示してくれたけど、正直なところ、僕はそれらを面白いなと思えなかった。獲得する条件が、僕を買い取ってから小さいクラブにレンタルすることだったから。僕は本当に必要とされるところに行きたいと思っていた」

 およそ2年間に渡って在籍したフローニンヘンから昨夏にPSVに移籍するもレギュラーの座を射止められずに、監督交代の影響もあり、満足に出場できなくなっていた堂安。だからこそ、今夏に舞い込んだドイツでのチャンスに燃えている。

「PSVからビーレフェルトに来たのは正しいステップだったと思う。彼らははじめから僕のことを本当に必要としていて、獲得したいと熱望していると感じさせてくれた。まずはコンディションを維持して、チームも僕もより良くなっていくことに集中したい」

 ビーレフェルトは17位と低迷しているものの、そのなかでやる気を漲らせている堂安。チームを残留へと導けるのか、今後も注目していきたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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