「エメリが“渋々”与えたチャンスをムダにした」久保建英にスペイン紙がチーム最低評価。「クボを下げてから最高のプレー」

2020年12月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「悪い印象を残した」と厳しい評価

ELシワススポル戦で先発し、58分までプレーした久保。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

 現地時間12月3日に開催された、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第5節(I組)で、久保建英が所属するビジャレアルが、トルコのシワススポルと敵地で対戦。1-0で勝利し、最終節を待たずに首位でのグループステージ突破を決めている。

 5-3で勝利した第1節のシワススポル戦では移籍後初ゴールに加え、2アシストをマークした久保は、ELでは5試合連続のスタメン出場。得意とする4-1-4-1(4-3-3)の右サイドに入った。

 だが、セットプレーのキッカーとしてチャンスを作り出した場面はあったが、シュートもゼロに終わり、見せ場を作れず。57分に最初の交代カードで投入されたジェレミ・ピノに代わってベンチに下がった。

 結果的にこの交代策が的中。左から主戦場の右サイドに回ったサミュエル・チュクウェゼが75分に決勝点となるゴールを決めている。

 スペイン紙『AS』は、久保の採点をチーム最低タイの「1点」(3点満点)とし、「フィニッシュに絡めず、散発的に細かなテクニックを披露するだけのクボは悪い印象を残した」と厳しい評価を与え、こう続けている。

「先週の木曜日とは異なり、ウナイ・エメリ監督はクボが最も好きな右ウイングを与え、渋々チュクウェゼを左に回した。日本人はその機会を利用しなかった。彼は決して違いを生み出したり、ライン間に入ってきて仕事をしたりしなかった。58分にビジャレアルが勝つために代えられた」

【動画】「なぜだ?」久保建英にエメリ監督が激怒したシーンはこちら
 そして、「エメリがクボを下げたことで、チュクウェゼはより自由になり、"巣"に戻った。そこから、ナイジェリア人は最高のプレーをし始めた」と綴り、久保を下げたことが決勝点に繋がったと指摘している。

 これまで結果を残してきたELでも、ここ2試合はインパクトを残せなかった久保。ただ、パコ・アルカセルやカルロス・バッカ、モイ・ゴメスと攻撃陣に故障者が続出しているだけに、出番は巡ってくるはずだ。そこでチャンスを掴めるかどうか、正念場だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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