【神戸】三浦監督が語った19歳の生え抜きFW小田裕太郎への期待「ACLで起用することによって」

2020年11月28日 サッカーダイジェスト編集部

「将来性は抜群にある」

4節の広州恒大戦で三浦監督(左)は前節からスタメンを総入れ替え。小田(右)ら若手主体のメンバーで臨んだ。(C)VISSEL KOBE

 カタールで集中開催中のACLに参戦しているヴィッセル神戸は11月28日、グループステージ4節で広州恒大と対戦。レギュラー組を温存し、若手主体のスタメンで臨んだ一戦は、0-2の敗戦に終わった。

 試合後の会見に臨んだ三浦監督は振り返る。

「前半の失点に関しては本当にもったいなかったなと。ある程度相手の攻撃というのは予測したうえで、良いところもたくさんありましたが、失点の結果が、後半に逆転するにあたっての難しさを生んでしまったという印象です」

 痛恨だったのは17分の失点だ。16分にアンデルソン・タリスカをペナルティエリア内で倒してしまいPKを献上。これを決められ、先制を許してしまった。

 さらに36分には豪快な直接FKをエウケソンに決められ、2点のリードを与えてしまう。

 後半にはアンドレス・イニエスタ、古橋亨梧、ドウグラスを投入して反撃を試みるも、結局スコアをひっくり返せなかった。
 
 ただし、すでに決勝トーナメント進出を決めている神戸にとっては、勝敗だけでなく、ラウンド16に向けたコンディション調整が重要になる。前節からスタメンを総入れ替えしたのも、それが理由だ。

 指揮官は「総入れ替えをしたのは、中2日で相手も激しくくるなかで、やはり怪我が一番心配だった。アンドレスの起用に関しては、まったくプレーをせずにベタ休みするよりも、どれくらいの時間プレーしたほうがいいのか彼とコミュニケーションを取りながら、(起用したほうがいいと決断した)ということ。それらすべてラウンド16に向けた調整です」という。

 一方でACLという国際トーナメントを若手が経験できたのも価値あることである。会見ではユースから昇格して1年目の小田裕太郎の名前が挙がるなど、経験の少ない選手たちの躍動は小さくない収穫だった。

 小田の印象ついて問われた三浦監督は「非常に力の高い選手です。日本のアンダーカテゴリーの代表でもありますし、非常にポテンシャルがあって、将来性が抜群にある。そのなかでこのACLという大会で起用することによって、彼のポテンシャルが引き出されると思いましたし、やはりチャンスを彼には与えたいと思う。我々も、彼自身も、すごく大事に育てたいと思い、起用しました」と答えている。

 短期での開催となった今大会は、ターンオーバーが不可欠。指揮官が言うように、大会を通じた若手の成長が勝ち上がるポイントになるかもしれない。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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