神戸、横浜、東京らJリーグ勢がACL再出陣!ブラジル・メディア記者が選出した、各クラブの注目プレーヤーは?

2020年11月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

GSの日程をドーハで消化し、決勝までを集中開催

横浜の仲川、神戸のイニエスタ、東京のディエゴ・オリヴェイラらの名が挙がった。 (C)SOCCCER DIGEST

 新型コロナウイルスの影響を鑑みて中断を余儀なくされたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は、西大会、東大会ともにカタールのドーハで集中開催されている。

 Jリーグ勢では、11月24日にFC東京が中国の上海申花と対戦。翌25日にはヴィッセル神戸が中国の広州恒大、横浜F・マリノスが上海上港との試合を迎える。

 これを受けて、ブラジル・メディアの『globo』のJリーグ通、チアゴ・ボンテンポ記者は各チームの特徴と、注目のプレーヤーをピックアップして紹介している。

 まず横浜については「攻撃にすべてを注ぐチーム」と評し、「ポステコグルー監督は守備の脆弱性を高まることを恐れず、現代的で攻撃的なサッカーを好む。アタッカー陣が噛み合い始めると、止めるのは難しい」としている。その一方で、「ディフェンスは複雑な状況に陥ることが多い」との指摘も。そして、注目のプレーヤーにはマルコス・ジュニオールとエリキ、昨シーズンのJリーグMVPの仲川輝人の名を挙げた。

 続く神戸については、「ACLに出場することがクラブにとってかなりの快挙」とし、「アジアでナンバーワンになるという野心的な計画を胸に秘め、ドーハに上陸した」と紹介。注目選手は、言わずもがなのアンドレス・イニエスタのほか、攻撃陣では古橋享梧、守備陣ではトーマス・フェルマーレンとした。
 
 攻撃面は「効率的で日本屈指」と称賛しているが、守備面は「弱点」とバッサリ。「山口蛍、酒井高徳、西大伍という能力の高い選手を揃えていても不安定なままで、監督が変わっても救いにならない。常に反撃に弱く、バックパスのミスも多い」と不安視している。

 最後に、FC東京については、「今回のACLに参加するJリーグのチームでは最もバランスが取れている」と評価し、上位進出の可能性を秘めているとしている。前線のディエゴ・オリヴェイラ、レアンドロ、アダイウトンによるブラジル人トリオのゴールへの期待値は高く、高荻洋次郎、安部柊斗の存在も好材料と捉えているようだ。

 だが、正守護神の林彰洋を負傷で欠いたこと、CBの森重真人と渡辺剛の能力は申し分ないが、失点が多い点が懸念材料に。ボンテンポ記者は「長谷川健太監督は戦術的なスキームを臨機応変に変更することができるので、新たな布陣もあり得るかもしれない」と分析した。

 同記者が「各クラブともに、初のタイトルを目指すテンションは高い」と期待を寄せるJリーグ勢。まずは、残りのグループステージでの奮闘に期待したいところだ。

ACLのJリーグ勢のGS日程は以下の通り。

【FC東京(F組)】
●上海申花(中国) 11月24日、27日
●蔚山(韓国)  11月30日
●パース(オーストラリア)  12月3日

【神戸(G組)】
●広州恒大(中国)  11月25日、28日
●ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)  12月1日
●水原三星(韓国)  12月4日

【横浜(H組)】
●上海上港(中国)  11月25日、28日
●全北現代(韓国)  12月1日
●シドニーFC(オーストラリア)  12月4日

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事